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瀬戸現代美術展2019

トリエンナーレがあると,関連していくつかの美術展も開かれる.
今回は「旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト」に愛知で活躍する作家たちの作品が集結.
4階建ての建物のうち3階までが作品で埋め尽くされる.
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入ってすぐの庭にある作品から.
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鷹野健/日本の部屋.
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庭を通過すると元窯場.
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井出創太郎.
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安藤正子.
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で,再び建物へ戻る.
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部屋ごとに作家の作品が広がる.

鷹野健.
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鈴木一太郎.
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箱山朋実.
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ちょっと広めに部屋には設楽陸,近藤佳那子二名の作家作品.
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設楽陸.
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近藤佳那子.
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栗木清美.
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後藤あこ.
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鈴木優作.
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古畑大気.
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植松ゆりか.
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多分ぬいぐるみたちを裏表反対にして,真っ白に塗った作品.
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そして巨大な蛇.
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栗本百合子.
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おそらく窓を模した長方形の枠.
色合いが,一日の変化を,あるいは季節の移ろいを想像させる,スッキリした好きな作品.
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で,さらに地下へ繋がる階段があった.
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設楽知昭.
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で,2階に登ったっけ.

阿野太一.映像作品.
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真塩かおり.
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そして,本家トリエンナーレにも出展していた,文谷さんの作品もあった.
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文谷有佳里.
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塚本南波.
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栗木義夫.
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ザ ニュースペーパーズ.映像作品.
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城戸保.
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部屋に備え付けの備品と作品がマッチしてカッコ良かった.
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で,借景っぽかったので,撮ってみた.
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このあたりから3階だったっけ.

磯部由香子.
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葉栗里.
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メルヘンな世界が広がる.
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小杉滋樹.
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横野明日香.
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瀬川麻衣子.
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3階までしかないはずなのに,何やら4階への誘いが.
おっと,そして密かすぎて気づかなかったのだけど,緑の三角コーナーみたいなのも作品.
花木彰太.
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永田圭.
じゃ~ん.とうせんぼかぃ!
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あと,監視カメラとか書いてるけど,嘘やんけ.そこまで作品ね.
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と,日曜の午後にフラッと訪れてみた.
www.facebook.com

さて,いよいよ今年のトリエンナーレもあと一週間.
来週は最後に名古屋界隈をざっと見よう.

あいちトリエンナーレ2019―第1次調査 豊田駅編

aichitriennale.jp

さて,豊田散策の続き.今度は豊美を出て街中アートへ.
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豊美に隣接して旧豊田東高校跡地があるのを知らなかったのだが,そこに巨大な作品がある.
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(豊美T-09b)高嶺格/反歌:見上げたる 空を悲しも その色に 染まり果てにき 我ならぬまで
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これは使われなくなった高校のプールの底を切り出して垂直に建てるという,ほとんど土木工事のような作業によってできている作品だ.
しかし,これを実際に目の前にすると圧倒される.
何でも高さは9m.そう,トランプウォールと同じ高さだ.
はるばるユートピアを目指して何百キロも歩いてきた先にこの壁が立ちはだかっていたなら,どれほどの絶望に叩き落されることだろうか.
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裏はこんな感じ.やはり巨大建造物だ.
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それでこの短歌なのか.
「見上げたる 空を悲しも その色に 染まり果てにき 我ならぬまで」
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順番が前後するけど,先にシティープラザ.
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(豊美T-03b)和田唯奈(しんかぞく)/レンタルあかちゃん
参加する体験型の作品なのだけど,オジサン一人では参加しづらく,参加しなかったよ,ゴメン.
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そして同じ作家の作品群へ.
ただ,見る順番を終いからにしてしまったために,意味がつながらず,跡から振り返って意図が分かったよ.

(豊美T-02c)小田原のどか/↓ (1923−1951)
公共彫刻というものについての学術的考察.
それは社会の変遷を記録するものだったり,その時代を集約・象徴するものだったり.
豊美のレニエール・レイバ・ノボの作品はフィクションだったけど,こちらは日本の近現代を表象したものだ.

公園にふと建てられた"演説台"とも思えてしまうこの台,時代の変遷とともに様々な彫刻がこの上に設置され,またされていく,という想像を引き起こす仕組みだ.
とはいえ,この台を見ただけではそんなことは分からない.豊田駅内にあるこの作家による資料を読まなければ.
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で,駅内に進むとネオンの作品.

(豊美T-02b)小田原のどか/↓ (1946-1948)
これも,これを見ただけでは意図は分からない.
跡の資料を読むと,これは長崎の原爆の爆心地に1946-1948の間だけ置かれていた,矢の形をした標識を象ったものなのだそうだ.
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で,これらのもとになる資料を集めた展示が
(豊美T-02a)小田原のどか/↓ (1946-1948 / 1923-1951)
なのだが,webにこの作家による投稿記事があったので,それを参照しよう.
artscape.jp

それから,「表現の不自由展」の事の顛末を冷静に学術的に分析した非常に興味深い彼女の記事も見つけたので貼っておく.
bijutsutecho.com


さて,最後に小難しい理屈はこれまでにして,トリエンナーレには必ずあるナンセンスもので締めくくろう.

(豊美T-01)トモトシ/Dig Your Dreams.
ラーメン屋が入っていたという店舗の跡地で豊田市民を巻き込んで発掘をする,というプロジェクト.
で,↓が発掘後の地面なのだけど,何か気付くかな?
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ええ,トヨタのエンブレムの一部なんですわ.
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そう,この豊田市は縄文の時代からトヨタがあったのだ,というフィクションのもと,市民が掘り進めていくと土中からトヨタに纏わる品々が出土する,という仕組みだ.
出土物はこんな感じ↓
トヨタのマーク入ってるでしょ.
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で極めつけが↓
こんなんも出土したと...
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この一連のプロジェクトの様子が1時間ほどの映像として放映されていて,あまりのバカバカしさに全部見てしまったわ!
こういう,大真面目に馬鹿をやる作品ってトリエンナーレごとに1つ2つあるけど,実は好き.

このほか,映像作品はいくつかあったけど撮影はしなかった.
特に喜楽亭にあった作品(豊美T-04)ホー・ツーニェン/旅館アポリアは音響によってわざと障子や窓が揺れるようにできていて,会場の暗さと古さと相まって,戦時中の息苦しさがとても伝わる作品だった.

さて,これで全会場を見て回った.
会期末頃にもう一度名古屋界隈を巡回しよっと.

あいちトリエンナーレ2019―第1次調査 豊美編

aichitriennale.jp
涼しくならないかなぁ,と思いつつまだまだ夏真っ盛りな感のあるこの日に豊田周辺へ.
これで全箇所を一巡りしたことになる.
tokidoki.hatenablog.jp
tokidoki.hatenablog.jp
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もともと豊田市美術館は雰囲気が好きで訪れるのだが,トリエンナーレでも必ず使われる会場だ.
それでは豊田市美術館から.
今回はSONY α6000(ILCE-6000)+SEL1670ZF4.0一本で.

(豊美T-07)Ceal FLOYER/Fallen Star
県美にも出展していたこの作家,あちらでは音を使った五感への作用だったが,こちらでは光.
プロジェクターから出た星型の光が天井の鏡に反射してそれが床に落ちる.
今思うと,もっと部屋が暗いほうが意図が伝わったのではないかと.
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(豊美T-08)Taryn SIMON/「隠されているものと見慣れぬものによるアメリカの目録」
ジャーナリスティックな作品.
そう,普通に生きていると絶対に見ないものについての告発のような.
例えば真ん中の青い光は使用済み核燃料.右の白い円筒は人体凍結保存装置.
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(豊美T-10)Reynier Leyva NOVO/革命は抽象である
表現の不自由展閉鎖の煽りを受けた展示.
抗議の意を込めて作品を包んでしまっていたが,それでもこの巨大なモニュメントは,権力というものの強大さを感じさせるに十分だ.
手前の黒い2つの物体は(共産主義圏)労働者が持つ道具のてっぺんが見えているという趣向で,この大きさの続きから権力によるプロパガンダ的な巨大な像を想像させる.
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天井から突き出る手の一部は宇宙飛行士ガガーリンの巨大像の一部ということだ.
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窓には,できあがりの設計図があった.
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そして,壁に掲げられた本来は抽象画だったキャンバスには「不自由展閉鎖」に纏わる記事の載った新聞が巻きつけられていた.
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(豊美T-09a)高嶺格/NIMBY (Not in My Back Yard)
豊美近くで巨大な構造物作品を展示しているこの作家.
望遠鏡を覗くと沖縄の米軍基地移設反対のデモの様子がみられるという設定.
遠くの問題と思いがちな事柄を目の前の問題として提示するということかな.
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(豊美T-06b)Anna HULAČOVÁ/アセンション・マーク I
SF的で色彩鮮やかな,ディストピア.
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(豊美T-06a)Anna HULAČOVÁ/ミッションからの帰還
そういえば,入るときは気づかなかったけど,会場入口にも同じ作家の作品があった.
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(豊美T-11)Stadio Drift/Shylight
天井から吊るされたなめらかに有機的に上下してひらりひらり揺らめくライト.
最近流行りのクラゲが舞う水族館のような.
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これを下から寝転んで見上げる.ついつい何十分もぼ~っと眺めてしまう.
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ちょっと写真枚数が増えたので,豊田駅周辺編は次の記事で.

あいちトリエンナーレ2019―第2次調査 県美+四間道編

何かと物議を醸している今回のトリエンナーレ.
tokidoki.hatenablog.jp
tokidoki.hatenablog.jp

お盆の終わりに,見落としていたものを探しに名古屋まわりの再調査.
今回はいずれもSONY α6000(ILCE-6000)+SEL35F1.8OSS.

(県美A-19)今村洋平/「tsurugi」「peak」
詳細を撮影.
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(県美A-26)Pangrok Sulap/進化の衰退
横になが~い作品なんだけど,今回は詳細を撮るべく何枚かに分けて撮影.進化についての絵巻物.
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(県美A-29)澤田華/Gesture of Rally #1805
どちらかというと,イタズラ系.
偶然写真に写り込んでしまった,得体のしれない「何か」について(フィクション),オカルト的に大真面目に考えてみた(フィクション)という作品.
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(県美A-31)Miriam CAHN/美しいブルー,など
この手のアート展,いわゆる絵画っていのはかえって珍しい部類になるのだけど,彼女の作品についついまた足を運んでしまう.
現代社会が無意識下で感じている息を潜めているような不安を引きずり出してくるような.

「風景の中で」(だったかな)
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「急いで離れて」(だったかな)
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「原子爆弾」(だったはず)
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(県美A-07)Claudia MARTÍNEZ GARAY/・・・でも、あなたは私のものと一緒に
捧げものと生贄と.
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(県美A-15)Ceal Floyer/Untitled(Static)
透明なドームの下に立ちます.ノイズが流れているのだけど,体の位置を変えると聞こえたり聞こえなかったり,このドームの周りに音の壁ができているような感覚.
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(県美A-16)文谷有佳里/「ガラスドローイング」
やっぱり美しいなぁ,と思うのでレンズを変えてもう一度きちんと撮影.
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で,四間道で見落とした作品を観るためだけに,延々と20分ほど歩いて四間道・円頓寺界隈へ.

(四間道S-06)アイシェ・エルクメン/Living Coral / 16-1546 / 商店街
どちらかというと,この雰囲気を撮りたかった.
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(四間道S-02)岩崎貴宏/町蔵
伊藤家住宅の蔵にあった作品,これを見忘れていた.
木炭でできた,円頓寺あたりや名古屋城あたりを思わせる静かなジオラマ.
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さて,あとは豊田会場.
9月涼しくなってから,そしてラグビーで騒がしくなってしまう前に散策しよう!

あいちトリエンナーレ2019―第1次調査 名美+四間道・円頓寺編

先週の県美一次調査に続き,今回は名古屋市美術館と四間道界隈.
tokidoki.hatenablog.jp

まずは名古屋市美術館から.
今回はSONY α6000(ILCE-6000)+SEL1670ZF4.0やSEL35F1.8OSSにて.

(名美N-01)碓井ゆい/ガラスの中で
入り口を入ると涼しげな作品.
金魚鉢を下から眺めているような.
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(名美N-02)今津景/生き残る
う~ん,今ひとつコンセプトが掴めなかった.
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(名美N-05)桝本佳子
陶器と色々なもののキメラ.
というのか,陶器というフィルターを日常に掛けたような.

《群雀/五枚揃皿》
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《圧縮紋(武人埴輪)》
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その他の作品
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(名美N-07)青木美紅/1996
モコモコとした刺繍.で,後で解説読んで,この作家さんは自分が人工授精で誕生したことをモチーフの源泉としているとのこと.
なるほど,だからクローン羊のドリーか.
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(名美N-08)タニア・ペレス・コルドヴァ
極めて抽象的.その配置に意味はあるのか.
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その他,いくつかの映像作品があった.勿論撮影せず.
(名美N-09)Sholim/Sholim Inspired by Tokyo Story
ループ gif アニメ作品集.なんだか cyriak の作品のような変な中毒性のある奇妙な作品群.
説明するより,彼の作品のページを見るのが良い.
gifmagazine.net

あ,cyriak って例えばこういう作品作ってる人↓

cows & cows & cows

(名美N-08)カタリーナ・ズィディエーラー/Shoum
イギリスのバンドTears for Fearsの「Shout」を英語が全くわからないセルビア人に聴いてもらい,それを自分の言語で音声模写している様子の映像作品.
いわゆる空耳というよりは本当に無意味な音列だけど,聞こえるままにセルビア語の単語に落とし込んでいく.
けれどその写し取りが最終的になかなかいい出来になっていて面白かった.
いい出来なのだけど,書き取られた歌詞に意味はない.
言語から音と意味を分離させて見せているということなのだろうか.

さて,例年になく早く観終わってしまったので,四間道・円頓寺界隈の作品へ.



(四間道S-06)アイシェ・エルクメン/Living Coral / 16-1546 / 商店街
作品はどこ?アーケードの屋根から店の柱へと垂れ下がる珊瑚色の紐たちだ.
日常風景(いや此処に住んでいない者にとってはこの風景そのものが非日常なのだけど)にちょっとだけ手を加える.
それだけで観る側の意識に作用する.
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というか,四間道界隈って知らなかったけど,とても小洒落ていて,そう,ちょうど京都の町並みを一本奥に行くと突然現れる知る人ぞ知る世界,のような非日常が広がっていて面白い.
名古屋にこんなところがあるなんて知らなかったよ.
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一方この界隈の西側がまた昭和の末裔という感じが色濃く漂っていた.
わか~い鈴木杏樹がデジタルホンを宣伝しているポスターがあったりして,令和じゃなくて本当に昭和だった.
あ,でもよく考えたらケータイの始まりは平成だったね.

東海デジタルホン 鈴木杏樹

(四間道S-07)鷲尾友公
円頓寺駐車場の壁に描かれた絵.会期中ここでライブが行われるそうだ.
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(四間道S-05)葛宇路/葛宇路
現代アートでありがちな,いたずら系.
作家は葛宇路,そして作品タイトルも「葛宇路」.
これ,自分の名前にたまたま「路」が使われていたことから,北京の名もない複数の道に自分の名前を付け,勝手に道路標識なんかを設置していったら,いつの間にかオンラインマップサービスなんかで正式名扱いされていった,という本当の話.
アート作品として実は私が付けたとSNSで報告したら,これがニュースで連日取り上げられ,ついに行政が動いて撤去に乗り出し,行政が付けた別の名前を正式名として登録しなおしていった.
こういったイタズラを起こさせないために,その後北京市内の名が無かったすべての道に名前を付けたらしい.
この事の顛末をすべて映像として記録し,それを報告する作品だった.
社会の隙間にちょっと手を加える.
すると社会がどう出来上がっていくのか/出来上がっているのか,が見られるという寸法だ.
にしてもこれをよく北京でやったものだとつくづく感心.
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そうそう,現代アートのイタズラモノといえば,真っ先にこの記事を思い出すよ.
curazy.com
でも,アートってこういうことでもあると思うんだ.

(四間道S-01)津田道子/あなたは、その後彼らに会いに向こうに行って
暑さの中,若干気を失いそうになりながら辿り着いた,最後の場所.
ふすまにはめ込んだ液晶画面を利用してあるときはリアルなその場所の映像を,あるときは撮っておいたその部屋の別の時間の映像を流す.
リアルと映像の境界が曖昧になる面白い作品だった.
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そして自宅に戻ってから気づいた.
この津田さんの作品のあった伊藤家住宅にもうひとつ作品があったのに,それを見なかったってこと!
(四間道S-02)岩崎貴宏/町蔵
う~ん,暑すぎて頭が湧いていたらしい.
もっと涼しくなった頃に,もう一度訪れよう.
aichitriennale.jp