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数学と音楽と教育と遊び

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おしごと

動機づけの内在化への挑戦―その後―

2年前に同じようなタイトルでエントリーしたのだけど, 今年度のScratch作品の紹介をここでしておこうと思った. tokidoki.hatenablog.jpこの数年,何をしても反応が薄くなっていくので 今年度はもうどうなるものかと思ったが,意外にも高度な作品が生まれて…

砂の果実 ― 結局,僕らは何を教えているのだろう ―

そういえば昨年の秋,京都教育大学の谷口和成先生を招いて アクティブラーニングの授業実践のFDが行われた. www.aichi-edu.ac.jp 大学教員と同数程度の学生も参加していたという,なかなか珍しいFDだったのだが, 近年に無く鮮やかなショックを与えてくれた…

束の間の開放,旅立ち

今年も年中行事の一大イベントである卒論発表会が終わった. 年々こちらの危機意識と学生の意識の乖離が大きくなってきて, 送り出す側としては何とも隔靴掻痒の感甚だしく, 真夜中に目が覚めてしまうこともしばしばだったが(まぁ毎年のことだ), ゼミ生…

免許更新講習と高大連携2016

この時期,毎年まとめてのお仕事,本日は免許更新,明日は高大連携.で,いずれも「位取り記数法」から出発する数々の話題. 素朴な数の四則演算の世界は一般の人だって参加しやすいので, この10年お気に入りでずっと活用している.で,それに利用するグッ…

オープンキャンパス2016-本番!

連日報告している,オープンキャンパス,その当日. tokidoki.hatenablog.jp tokidoki.hatenablog.jp数学の学生がやるのは初日の一番最初の時間. 開始15分前はまだ誰も来ず.果たしてお客さんは来るのだろうか?という心配を他所に,10分前に突然人があふれ…

オープンキャンパス2016―準備(リハーサル)

昨日に引き続き,オープンキャンパス準備.本日はリハーサル. tokidoki.hatenablog.jp何となくピザを要求する少女.(まぁ,言い出したのは僕だけど.) 新たに2年生有志が生徒役として参加してくれた.これはありがたい. さて,時刻をセットして,と. 「…

オープンキャンパス2016―準備(制作)

今年も昨年に引き続き,学生の模擬授業を講座説明会とは独立させて行うことに. しかし実施日がテスト期間中ということもあり, 呼びかけてもなかなか反応がなく一月ほど四苦八苦.しかし時期が近づいたら何人か集まってくれて,そこにSigmaも加わる形に. …

残念な国(7)―そして過去への扉も閉ざされたなら

まず初めに,講義「統計とコンピュータ」で本年度の3年生102人から得たあるデータを紹介しよう. これはひと月平均本を何冊読むか?に対する結果だ. (Google formによる調査はこんなふうにその場でグラフにまでしてくれて便利だ.) 因みに中央値は0.1冊…

芸は身を滅ぼす?(5) ― Lights-out も作ってみた

はい,シリーズ5つ目. これは某若手代数の先生からの希望もあって作ってみた. 何でも教養向けの授業で取り扱うのだそうだ. これはLights-out という数理パズル.頂点をクリックすると その頂点自身とそれにつながっている頂点のon/offが同時に切り替わる…

芸は身を滅ぼす?(4)

早いもので,このシリーズ(シリーズなのか)も4つ目. tokidoki.hatenablog.jp tokidoki.hatenablog.jp tokidoki.hatenablog.jp今回は昨年オープンキャンパスで扱ったネタ 「3色カードの数理マジック」をScratch化した. というより,Scratch自体に動画キ…

Moire Amore!(1)―現象編

むか~しむかし,あるゼミ生がモアレを題材に卒論を書いたことがある. 日付を見るともう8年も前,2代目の作品だ.tokidoki.hatenablog.jp で今年の卒論,10代目となるのだが, 錯視の数理としてちっとも数学に乗ってこないゼミを1人行ってきた. もと…

残念な国(5)―国は人を以て盛なり

OECDの国際教員指導環境調査結果についての記事がちらほら見られたので, 国立政策研究所へ見に行ってみた.www.nier.go.jp そこにTALIS日本版報告書「2013年調査結果の要約」が置いてある. あるいはグラフなどで見やすくまとめたOECD国際教員指導環境調査…

残念な国(4)―つまり様式美ということですか?

いやぁ,傾(カブ)いてたね,国会. 結局,幼稚園のお遊戯会で幕を閉じたんだね.だけどね,振り返ってみて色々考えさせられたよ. 何より,憲法というものを恥ずかしながら生まれて初めて真剣に考えてみたよ. そしてきっと,自分と同年代の多くの皆さんもそ…

残念な国(3)―「丁寧な説明」

【問1】報道ステーションが去る6月に憲法学者ら198人にアンケートをとり,151人から回答を得た.その第1問,「一般に集団的自衛権の行使は日本国憲法に違反すると考えますか?」について,151人中4人が「憲法違反の疑いはない」と答えた. この結果から日本…

立秋過ぎてなおお仕事

学生はすっかり夏休み気分なわけだが,我々はこれからがひと仕事. 高大連携スクールと教員免許更新講習. 今年も恒例のネタ,といくつもりだったが, れいの「教科学」で発掘したいくつかのネタを盛り込みたくなった.↓Genaille-Lucasの計算棒.わざわざミ…

Open Campus 2015

はい,今年もやりましたよ,オープンキャンパス. 今年は試みで,学生による模擬授業を一部屋独立で行うことに. 昨日,今日二日で数学からは2グループが行った.1日目,中等数学の学生で. まずモンティ・ホール問題で遊ぶ.当たったら「じゃがりこ」がも…

残念な国(2)―それでも子供は育つ

時期が時期だから「安保うんぬん」を話題にしたいところだが,ちょっと変化球. 国は残念でも,それに呑み込まれず子どもたちを育てている人たちがいるって視点で.数年前から「すっげーなこいつら」って思ってる,小中学生の自由研究コンクール.自然科学観…

芸は身を滅ぼす?(3)

石取りゲームシリーズ@教科学,第3弾. 石取りを再び一山にする代わりに, 「直前に相手が取った石の数の二倍までOK」ルールにすると, 途端に数論的に面白いことが起こり始めることを知った. [Flash] 2011年 11月号 必勝法を探せ!(その4) そして教…

芸は身を滅ぼす?(2)

また作っちゃったから遊んでくれっていう記事. 前回の「芸は身を滅ぼす?」に続き,ついついはまり込んでしまった.芸は身を滅ぼす? - 遊び tokidoki 仕事tokidoki.hatenablog.jpれいの「教科学」ではこのところ数回かけて,いわゆる数理パズル・ゲームを…

それでも正しいと思うからやり続けるだけなのさ

何がって,具体的に確率的現象を体験させるために 講義中にあれこれ実験してもらう作業のことさ.今年は10年ぶりにがらりとやり方を変えた統計とコンピュータ, 記述統計が片付いてようやく推測統計学だ. 例年,大数の法則と中心極限定理を雰囲気だけでもつ…

基数システムで遊び倒す

ネイピアの骨ってのは古来知られた計算盤として しばしば教育現場でも取り扱われるネタだろう. でも,Genaille-Lucasの計算盤は日本ではあまり有名ではないようだ. 自分も某講義の下準備のため調べていくうちに見つけた. Genaille–Lucas rulers - Wikiped…

The Sieve of Moebius

二次関数y=x2を描く. で,あらゆる整数p,qの組合せに対し,P(p,p2)とQ(q,q2)を結ぶ. するとy軸上でこれら線分が通った点を消していくと,素数だけが生き残る.一見不思議なんだけど,実は線分PQのy切片はいつもpqになることに由来している. 紀元前からエ…

芸は身を滅ぼす?

度々,免許更新講習やら訪問授業やら高大連携やらで 有名な27 card trickをやってきたのだけど, その仕組みを説明するときPower Pointでのアニメーションでは説得力がなかった. しかしBASICでやるのもビジュアルにあまり楽しくないし,ってことでScratchで…

こどもたちはやり方を知りたいと思うと,それを学習するのです.

さあ,新年度開始.だから初年次演習も始まる. 過去2年やってみたが,何か地に足がついた講義になっている気がしない. それは何より私自身,主張はあれど それを実現するきちんとした基盤を持てないでいるからだ. それでも明日から始まる.今回,もう少…

箱ひげ図自動作成マクロ作ったよ

統計教育の必要性が叫ばれ始めて随分と経つそうだ. そして今年度もやがて始まる講義,統計とコンピュータ用に作ってみた. 講義内容・方法を全面的に変えようと画策しているが,未だ目処が立たず. ちょっと気が滅入ってきている今日このごろ. 五数要約と…

動機づけの内在化への新たな挑戦―仮結果報告―

本年度前期の大失敗を踏まえ,後期からは 学習環境デザインと動機付けを相当意識して行った, Scratchによるプログラミングの講義,その実験結果報告だ. 同じタイトルで過去2回投稿したのだけど,その結果報告(仮).動機づけの内在化への新たな挑戦-中間報…

再び叫ぶよ,Learning over Education と.

一昨日は,当講座のある先生の送別会. こういう言い方は全くもって僭越ではあるけれど, 学びへの考え方は私のものと,とても似通っていた(数少ない)先生だった. 何より最後まで地に足を付けた学びを学生にさせるべく 根気よく粘り強く奮闘を続けてこら…

無駄な機能

もうね,やる気を削ぐのが目的としか思えないの. 何がって,シラバス登録システム. 例えば第1回目の講義の題目を書くためにリンククリックしてウィンドウ開くでしょ. で,確定押すじゃん. 次行けると思うじゃん. それが,行けないんよ.いちいち確認す…

おや,遂に卒論がNAVERまとめに載ったYO!

いやぁ,センター試験監督お疲れ様です. (と,センター休みであちこち行楽中の学生を牽制してみる.)と新年一発目,ウチのゼミの卒論がNAVERのまとめに載ったってお話. 【卒論まとめ】ネットで読める卒業論文が面白い! - NAVER まとめ元気だった5代目の…

動機づけの内在化への新たな挑戦-中間報告 その2-

中間報告その2というのは名ばかりで,実はできあがったScratch作品を見せたかっただけ. 年末のシリーズでは「図形についての算数・数学教材を作る」ことを主眼にしたので, 前回動機づけの内在化への新たな挑戦-中間報告- - 遊び tokidoki 仕事の 「なん…

動機づけの内在化への新たな挑戦-中間報告-

動機づけの内在化への新たな挑戦 - 遊び tokidoki 仕事で告知したように, 大学生の学びへの内発的な動機を如何に復活させるか, を真のテーマにして行っているプログラミングの講義. 動機づけの内在化への新たな挑戦 - 遊び tokidoki 仕事シューティングゲ…

動機づけの内在化への新たな挑戦

プログラミングの講義はずっと担当してきたが, それを学ぶ意義も有効性もどうも伝わらずに終わってきた. (というのもその後の講義に活かされることもほとんどなく, かつ卒論に使う学生もごく少数なので.) この頃は「そんな講義あったっけ」という学生…

消えゆく知的たくましさ

知的たくましさ.この国から絶滅しつつあるもののひとつ. この感覚は塾で教えていた14,5年前ぐらいから感じていたこと. 「教わってないから分かりません」が共通の反応. この危機感はまだ非常勤でここに勤めていた頃に書いた, 共通科目研究交流誌への投…

The genocide of Learning(3a) - どのようにして「学び」が滅ぼされるのか

小学校の雰囲気が好きなので,いつも基礎実習引率では附属小学校へ行くのだが, 今年はじめて附属名古屋中学校へ行ってきた. 想像外に充実した内容となった(と勝手に自分では思っている). 何より授業してくださった先生を交えての協議に十分な時間が取ら…

不毛の地層

↓これ,なんだか分かるかい? そう,物によっては3か月以上余裕があったにも拘らず, 〆切ギリギリに提出された課題の地層だ. 左の山から順にC組>B組>A組のレポートとなっている. A組が一番少ないのは予想通りだが,意外にもC組がmax. そこにあっ…

オープンキャンパス2014!

というわけで,オープンキャンパス当日. 今年もSigmaメンバー中心で出し物. 題材はBuffonの針.落とした針が平行線と交わる確率から円周率が出る,という話だ. 軽妙なトークを交えた導入の後,いざ実験. 全員に爪楊枝を配り,実際に100回落として何回交…

オープンキャンパス準備

どーん! そしてその巨体の中身は↓ そう,これが今回オープンキャンパスで行われるであろうSigmaによる出し物 (ただしオマケのほう)だ. さっそく,対戦が始まる.(知らないと必ず負ける.) しかし,制作現場は戦場のようになっていた. 当日,よろしく…

おぉ!昨年の勇姿が!

昨年度のオープンキャンパスでの,Sigmaの演し物の様子が大学のトップページに! これは初年次演習でもやっている3つの品の手品の群論的な発展版. この辺の事情はイプシロンへの投稿読み物 自律的学びへの誘い ― 初年次導入教育でのある試み ―および, 発…

あの子達はどこへ逝ってしまうのだろう

副免実習の研究授業を今年も参観.中学1年の文字式の導入である. 久しぶりにこちらが元気になる1コマを見られたので,報告したくなった. 何より子どもたちが明るい. そして授業の間,子どもたちの誰一人としてつまらなそうな顔をしていない. 各自が探…

せっせとネタ作り

「警部,容疑者宅からこれらのものが出てきました.」 とか,そういう類のものではない. 初年次演習用に今年新たに投入するネタの一部だ. 近くのダイソーで材料を仕入れてせっせと仕込んだ. とりあえず2週やってみたが,昨年に比べ反応がいま一つ. とい…

今年も初年次演習始まった

昨年度から始まった初年次演習.3クラスを5回ずつ交代で担当する.今回はA組. とりあえずお互い様子見,といった雰囲気だった. 第1回はとにかく学び方を変えよう!という呼びかけが主. powerpointによる紙芝居,かけ算に関する小2の研究ノートの紹介…

新学期の夜

入学式.また新しい学生が入ってくるわけだ. 数学同人Sigmaもビラ配り勧誘でワラワラ. さて,何十人,入るかな? 一方自分も新学期講義の準備でワラワラ. ほんのちょっとずつだが, 毎度の講義も改定を続けているからだ. 帰り際,自然科学棟裏のひっそり…

結局,熱意の問題なんだ

あちこちでぼやいてきたのだが, 8代目卒論指導,結局自分自身にエンジンがかからず,ここに至る. 休暇中は雑事に塗れながらも年末年始恒例の卒論添削. しかし,この時期に複数名が↓の状況は,これまで経験が無いっす,ピンチっす! ま,なるようになるっ…

Ideas worth spreading

様々なジャンルで活躍する人々がプレゼンテーションを行うTEDのスローガン. BSで毎週放映されているのだが,まさに「広めるに値するアイディア」を 20分のトークで披露してくれるものだ. 普段なかなか時間が無くて録り溜めておいたものをここ数日見ている…

プログラミング最終課題―クリスマス風に

今年のプログラミングの講義では,「体験的に学ぶ」ということをより強調して進めた*1. とかく受動的になりがちな学生の学習態度に幾らかのインパクトと内省を促したかったからだ. (何しろ,受動的な勉強ほど楽なものはないから.) 目の前で起こる現象に…

業務連絡

この本,結構前に誰かに貸したのだけど,誰か持ってませんか?箱玉系の数理 (開かれた数学)作者: 時弘哲治出版社/メーカー: 朝倉書店発売日: 2010/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件) を見る以上.

ものづくりフェスタ!

数学サークルSigmaが今年正式に「ものづくりフェスタ」に参加. 自分は顧問として見守る役.朝,5:30起きはちときつい. 他の団体は様々な実験工作器具を駆使しながらだけど,我々数学同人は折り紙で勝負. タングラムという図形パズルを,それそのものをま…

独創的な発想

久しぶりに独創的な答案を見たので紹介. プログラミングの講義なんだが, 「10進数Nの10の位が3であることを判定する条件式をプログラムせよ」 という問題をだした. 普段通り考えれば「1の位が3」とは「10で割った余りが3」ということを応用して, 「10の…

失われた9年,そしてまたこの先3年も失うのかぃ?

3年生の主免実習が終わって彼らもホッとしていることだろう. 今回の自分の担当となった学生たちは受入れ校側から上々の評価のようだった. しかし,複数の教員から漏れ聞こえてくる話, あるいはここ数年の実習先の校長からの直々の話では, 本大学の学生た…

「から。」で終わるのでなく,「けど,」で始めよ!

何がって,学びのことだ. 自己原因性を伴わない教育の無意味さを 世界は随分前から認識し始めている. 分かっていても変えられない,と留まるのはやはり怠慢. だから初年次教育でも,講義中繰り返し警告を交えたりした. 「いい加減,目を覚ませ.教育に飼…