遊び tokidoki 仕事

数学と音楽と教育と遊び

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おしごと

残念な国(2)―それでも子供は育つ

時期が時期だから「安保うんぬん」を話題にしたいところだが,ちょっと変化球. 国は残念でも,それに呑み込まれず子どもたちを育てている人たちがいるって視点で.数年前から「すっげーなこいつら」って思ってる,小中学生の自由研究コンクール.自然科学観…

芸は身を滅ぼす?(3)

石取りゲームシリーズ@教科学,第3弾. 石取りを再び一山にする代わりに, 「直前に相手が取った石の数の二倍までOK」ルールにすると, 途端に数論的に面白いことが起こり始めることを知った. [Flash] 2011年 11月号 必勝法を探せ!(その4) そして教…

芸は身を滅ぼす?(2)

また作っちゃったから遊んでくれっていう記事. 前回の「芸は身を滅ぼす?」に続き,ついついはまり込んでしまった.芸は身を滅ぼす? - 遊び tokidoki 仕事tokidoki.hatenablog.jpれいの「教科学」ではこのところ数回かけて,いわゆる数理パズル・ゲームを…

それでも正しいと思うからやり続けるだけなのさ

何がって,具体的に確率的現象を体験させるために 講義中にあれこれ実験してもらう作業のことさ.今年は10年ぶりにがらりとやり方を変えた統計とコンピュータ, 記述統計が片付いてようやく推測統計学だ. 例年,大数の法則と中心極限定理を雰囲気だけでもつ…

基数システムで遊び倒す

ネイピアの骨ってのは古来知られた計算盤として しばしば教育現場でも取り扱われるネタだろう. でも,Genaille-Lucasの計算盤は日本ではあまり有名ではないようだ. 自分も某講義の下準備のため調べていくうちに見つけた. Genaille–Lucas rulers - Wikiped…

The Sieve of Moebius

二次関数y=x2を描く. で,あらゆる整数p,qの組合せに対し,P(p,p2)とQ(q,q2)を結ぶ. するとy軸上でこれら線分が通った点を消していくと,素数だけが生き残る.一見不思議なんだけど,実は線分PQのy切片はいつもpqになることに由来している. 紀元前からエ…

芸は身を滅ぼす?

度々,免許更新講習やら訪問授業やら高大連携やらで 有名な27 card trickをやってきたのだけど, その仕組みを説明するときPower Pointでのアニメーションでは説得力がなかった. しかしBASICでやるのもビジュアルにあまり楽しくないし,ってことでScratchで…

こどもたちはやり方を知りたいと思うと,それを学習するのです.

さあ,新年度開始.だから初年次演習も始まる. 過去2年やってみたが,何か地に足がついた講義になっている気がしない. それは何より私自身,主張はあれど それを実現するきちんとした基盤を持てないでいるからだ. それでも明日から始まる.今回,もう少…

箱ひげ図自動作成マクロ作ったよ

統計教育の必要性が叫ばれ始めて随分と経つそうだ. そして今年度もやがて始まる講義,統計とコンピュータ用に作ってみた. 講義内容・方法を全面的に変えようと画策しているが,未だ目処が立たず. ちょっと気が滅入ってきている今日このごろ. 五数要約と…

動機づけの内在化への新たな挑戦―仮結果報告―

本年度前期の大失敗を踏まえ,後期からは 学習環境デザインと動機付けを相当意識して行った, Scratchによるプログラミングの講義,その実験結果報告だ. 同じタイトルで過去2回投稿したのだけど,その結果報告(仮).動機づけの内在化への新たな挑戦-中間報…

再び叫ぶよ,Learning over Education と.

一昨日は,当講座のある先生の送別会. こういう言い方は全くもって僭越ではあるけれど, 学びへの考え方は私のものと,とても似通っていた(数少ない)先生だった. 何より最後まで地に足を付けた学びを学生にさせるべく 根気よく粘り強く奮闘を続けてこら…

無駄な機能

もうね,やる気を削ぐのが目的としか思えないの. 何がって,シラバス登録システム. 例えば第1回目の講義の題目を書くためにリンククリックしてウィンドウ開くでしょ. で,確定押すじゃん. 次行けると思うじゃん. それが,行けないんよ.いちいち確認す…

おや,遂に卒論がNAVERまとめに載ったYO!

いやぁ,センター試験監督お疲れ様です. (と,センター休みであちこち行楽中の学生を牽制してみる.)と新年一発目,ウチのゼミの卒論がNAVERのまとめに載ったってお話. 【卒論まとめ】ネットで読める卒業論文が面白い! - NAVER まとめ元気だった5代目の…

動機づけの内在化への新たな挑戦-中間報告 その2-

中間報告その2というのは名ばかりで,実はできあがったScratch作品を見せたかっただけ. 年末のシリーズでは「図形についての算数・数学教材を作る」ことを主眼にしたので, 前回動機づけの内在化への新たな挑戦-中間報告- - 遊び tokidoki 仕事の 「なん…

動機づけの内在化への新たな挑戦-中間報告-

動機づけの内在化への新たな挑戦 - 遊び tokidoki 仕事で告知したように, 大学生の学びへの内発的な動機を如何に復活させるか, を真のテーマにして行っているプログラミングの講義. 動機づけの内在化への新たな挑戦 - 遊び tokidoki 仕事シューティングゲ…

動機づけの内在化への新たな挑戦

プログラミングの講義はずっと担当してきたが, それを学ぶ意義も有効性もどうも伝わらずに終わってきた. (というのもその後の講義に活かされることもほとんどなく, かつ卒論に使う学生もごく少数なので.) この頃は「そんな講義あったっけ」という学生…

消えゆく知的たくましさ

知的たくましさ.この国から絶滅しつつあるもののひとつ. この感覚は塾で教えていた14,5年前ぐらいから感じていたこと. 「教わってないから分かりません」が共通の反応. この危機感はまだ非常勤でここに勤めていた頃に書いた, 共通科目研究交流誌への投…

The genocide of Learning(3a) - どのようにして「学び」が滅ぼされるのか

小学校の雰囲気が好きなので,いつも基礎実習引率では附属小学校へ行くのだが, 今年はじめて附属名古屋中学校へ行ってきた. 想像外に充実した内容となった(と勝手に自分では思っている). 何より授業してくださった先生を交えての協議に十分な時間が取ら…

不毛の地層

↓これ,なんだか分かるかい? そう,物によっては3か月以上余裕があったにも拘らず, 〆切ギリギリに提出された課題の地層だ. 左の山から順にC組>B組>A組のレポートとなっている. A組が一番少ないのは予想通りだが,意外にもC組がmax. そこにあっ…

オープンキャンパス2014!

というわけで,オープンキャンパス当日. 今年もSigmaメンバー中心で出し物. 題材はBuffonの針.落とした針が平行線と交わる確率から円周率が出る,という話だ. 軽妙なトークを交えた導入の後,いざ実験. 全員に爪楊枝を配り,実際に100回落として何回交…

オープンキャンパス準備

どーん! そしてその巨体の中身は↓ そう,これが今回オープンキャンパスで行われるであろうSigmaによる出し物 (ただしオマケのほう)だ. さっそく,対戦が始まる.(知らないと必ず負ける.) しかし,制作現場は戦場のようになっていた. 当日,よろしく…

おぉ!昨年の勇姿が!

昨年度のオープンキャンパスでの,Sigmaの演し物の様子が大学のトップページに! これは初年次演習でもやっている3つの品の手品の群論的な発展版. この辺の事情はイプシロンへの投稿読み物 自律的学びへの誘い ― 初年次導入教育でのある試み ―および, 発…

あの子達はどこへ逝ってしまうのだろう

副免実習の研究授業を今年も参観.中学1年の文字式の導入である. 久しぶりにこちらが元気になる1コマを見られたので,報告したくなった. 何より子どもたちが明るい. そして授業の間,子どもたちの誰一人としてつまらなそうな顔をしていない. 各自が探…

せっせとネタ作り

「警部,容疑者宅からこれらのものが出てきました.」 とか,そういう類のものではない. 初年次演習用に今年新たに投入するネタの一部だ. 近くのダイソーで材料を仕入れてせっせと仕込んだ. とりあえず2週やってみたが,昨年に比べ反応がいま一つ. とい…

今年も初年次演習始まった

昨年度から始まった初年次演習.3クラスを5回ずつ交代で担当する.今回はA組. とりあえずお互い様子見,といった雰囲気だった. 第1回はとにかく学び方を変えよう!という呼びかけが主. powerpointによる紙芝居,かけ算に関する小2の研究ノートの紹介…

新学期の夜

入学式.また新しい学生が入ってくるわけだ. 数学同人Sigmaもビラ配り勧誘でワラワラ. さて,何十人,入るかな? 一方自分も新学期講義の準備でワラワラ. ほんのちょっとずつだが, 毎度の講義も改定を続けているからだ. 帰り際,自然科学棟裏のひっそり…

結局,熱意の問題なんだ

あちこちでぼやいてきたのだが, 8代目卒論指導,結局自分自身にエンジンがかからず,ここに至る. 休暇中は雑事に塗れながらも年末年始恒例の卒論添削. しかし,この時期に複数名が↓の状況は,これまで経験が無いっす,ピンチっす! ま,なるようになるっ…

Ideas worth spreading

様々なジャンルで活躍する人々がプレゼンテーションを行うTEDのスローガン. BSで毎週放映されているのだが,まさに「広めるに値するアイディア」を 20分のトークで披露してくれるものだ. 普段なかなか時間が無くて録り溜めておいたものをここ数日見ている…

プログラミング最終課題―クリスマス風に

今年のプログラミングの講義では,「体験的に学ぶ」ということをより強調して進めた*1. とかく受動的になりがちな学生の学習態度に幾らかのインパクトと内省を促したかったからだ. (何しろ,受動的な勉強ほど楽なものはないから.) 目の前で起こる現象に…

業務連絡

この本,結構前に誰かに貸したのだけど,誰か持ってませんか?箱玉系の数理 (開かれた数学)作者: 時弘哲治出版社/メーカー: 朝倉書店発売日: 2010/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 14回この商品を含むブログ (6件) を見る以上.