遊び tokidoki 仕事

数学と音楽と教育と遊び

Top | おしごと | ゼミ | がくせい | すうがく | かがく | きょういく | おんがく | おきにー | Tips | Photo | イベント | ものもう | あれこれ | About

きょういく

追いかけてきたもの

今年の免許更新講習では「小学校にプログラミングが導入されること」に託けて,Scratch プログラミングを行うことにした.プログラミング自体はもう15年以上担当している. 私が学生に求め続けてきた,あるべき学びの姿がこの講義に凝縮できる可能性があるか…

中心にギュッとなる定理

久しぶりのエントリーなんだけど, 「中心にギュッとなる定理」でお茶を噴き出す今日この頃. いや,長年やってきた「統計とコンピュータ」, 何とも歩留まりの悪い授業だったと改めて再確認している最後のチェックテストの解答から.問題は「中心極限定理っ…

Benford則を見てみた

今年も講義「統計とコンピュータ」がはじまった. それが一般の学生なら興味を持つ話題であっても数学の学生はデータを眺めることが嫌いだ,というこの十数年の経験が気持ちを曇らせるのだけど,また新たなネタ作りを試みている. 今年はBenford則をやってみ…

新入生の気持ちをテキストマイニング

初年次演習なる大体全国の大学に導入されるようになってきた講義から.本日第一回を行って,Google Formにてとりあえず気持ちのアンケートを取ってみた. 問1.小学校から高等学校までの教室での授業(校内を含む)の中で最も印象に残っている良かった授業…

ようやく卒論審査会 in 2018

今年度もようやくここまで来ました. タイトル,一人だけまだ決まってないとき. 緊張の本番開始. 結構うすい環(わ)ぁ,土星の環 ―重力ポテンシャルを利用した惑星環形成のモデル―土星などの惑星環が薄く形成されてしまう理由を簡単な力学だけで説明を試…

今年もガッサガッサしてみた

この時期は毎年,担当講義である統計とコンピュータにてガッサガッサする実験をする. tokidoki.hatenablog.jp今年で3年目となるこの実験の元ネタは,啓林館のページにあった授業実践だった. www.shinko-keirin.co.jpただし,気をつけないと隣のクラスから…

動機づけの内在化への挑戦―その後―

2年前に同じようなタイトルでエントリーしたのだけど, 今年度のScratch作品の紹介をここでしておこうと思った. tokidoki.hatenablog.jpこの数年,何をしても反応が薄くなっていくので 今年度はもうどうなるものかと思ったが,意外にも高度な作品が生まれて…

砂の果実 ― 結局,僕らは何を教えているのだろう ―

そういえば昨年の秋,京都教育大学の谷口和成先生を招いて アクティブラーニングの授業実践のFDが行われた. www.aichi-edu.ac.jp 大学教員と同数程度の学生も参加していたという,なかなか珍しいFDだったのだが, 近年に無く鮮やかなショックを与えてくれた…

束の間の開放,旅立ち

今年も年中行事の一大イベントである卒論発表会が終わった. 年々こちらの危機意識と学生の意識の乖離が大きくなってきて, 送り出す側としては何とも隔靴掻痒の感甚だしく, 真夜中に目が覚めてしまうこともしばしばだったが(まぁ毎年のことだ), ゼミ生…

免許更新講習と高大連携2016

この時期,毎年まとめてのお仕事,本日は免許更新,明日は高大連携.で,いずれも「位取り記数法」から出発する数々の話題. 素朴な数の四則演算の世界は一般の人だって参加しやすいので, この10年お気に入りでずっと活用している.で,それに利用するグッ…

オープンキャンパス2016-本番!

連日報告している,オープンキャンパス,その当日. tokidoki.hatenablog.jp tokidoki.hatenablog.jp数学の学生がやるのは初日の一番最初の時間. 開始15分前はまだ誰も来ず.果たしてお客さんは来るのだろうか?という心配を他所に,10分前に突然人があふれ…

残念な国(9-b)―あたらしい憲法草案のはなし

お,やるじゃないか. www.asahi.com 争点化を避けている政府与党に対し,マンガ雑誌らしい提起の方法だ. ちなみにこれはかつての文部省(文科省ではない)が 戦後の新しい国の形を子供向けにやさしく説明したもので, 現在では青空文庫としてweb上で読める…

残念な国(9-a)―二度の世界大戦を忘れた人類,再びナショナリズムの嵐へ

タイトルは「残念な国」ではなく,「残念な人類」とすべきかもしれない.本日,イギリス国民はEU離脱を選択した. "Britain first!"と叫ぶ男に残留派のジョー・コックス議員が殺害されるという, 自分がイギリスに対して抱いているイメージからは違和感を感…

残念な国(8-b)―そして市民は育たなかった

前回の続き. tokidoki.hatenablog.jp自民党憲法草案,あるいは正確には「日本会議草案」である改憲案について. 日本会議 - Wikipedia「みんな,良い子になろう!」という宣言書のような草案, 息苦しさと同時に腹立たしさを感じると前回書いた. 今回はそ…

残念な国(8-a)―「良い子」の国,ニッポン!

ここ数年,ずっと懸念している政府与党による改憲への水面下の動き. きっと気付いたら国民全員が賛同しているという流れにされてしまうのだろう. 皇国史観に基づく日本会議という実質的にこの国を動かしている大組織は, 丁度戦前でいうところの大政翼賛会…

残念な国(7)―そして過去への扉も閉ざされたなら

まず初めに,講義「統計とコンピュータ」で本年度の3年生102人から得たあるデータを紹介しよう. これはひと月平均本を何冊読むか?に対する結果だ. (Google formによる調査はこんなふうにその場でグラフにまでしてくれて便利だ.) 因みに中央値は0.1冊…

芸は身を滅ぼす?(5) ― Lights-out も作ってみた

はい,シリーズ5つ目. これは某若手代数の先生からの希望もあって作ってみた. 何でも教養向けの授業で取り扱うのだそうだ. これはLights-out という数理パズル.頂点をクリックすると その頂点自身とそれにつながっている頂点のon/offが同時に切り替わる…

芸は身を滅ぼす?(4)

早いもので,このシリーズ(シリーズなのか)も4つ目. tokidoki.hatenablog.jp tokidoki.hatenablog.jp tokidoki.hatenablog.jp今回は昨年オープンキャンパスで扱ったネタ 「3色カードの数理マジック」をScratch化した. というより,Scratch自体に動画キ…

残念な国(5)―国は人を以て盛なり

OECDの国際教員指導環境調査結果についての記事がちらほら見られたので, 国立政策研究所へ見に行ってみた.www.nier.go.jp そこにTALIS日本版報告書「2013年調査結果の要約」が置いてある. あるいはグラフなどで見やすくまとめたOECD国際教員指導環境調査…

サイエンスとしての「教育論」

この頃読んで「へぇ~」ってなった本の紹介. タイトルだけチラッと見ると「経済力による学力格差」の話かな,なんて思うけどそうじゃない. 「教育経済学」という,社会を計量的に分析してきた経済学の手法を教育の場に適用してみたら, 人々が教育上「良い…

立秋過ぎてなおお仕事

学生はすっかり夏休み気分なわけだが,我々はこれからがひと仕事. 高大連携スクールと教員免許更新講習. 今年も恒例のネタ,といくつもりだったが, れいの「教科学」で発掘したいくつかのネタを盛り込みたくなった.↓Genaille-Lucasの計算棒.わざわざミ…

Open Campus 2015

はい,今年もやりましたよ,オープンキャンパス. 今年は試みで,学生による模擬授業を一部屋独立で行うことに. 昨日,今日二日で数学からは2グループが行った.1日目,中等数学の学生で. まずモンティ・ホール問題で遊ぶ.当たったら「じゃがりこ」がも…

残念な国(2)―それでも子供は育つ

時期が時期だから「安保うんぬん」を話題にしたいところだが,ちょっと変化球. 国は残念でも,それに呑み込まれず子どもたちを育てている人たちがいるって視点で.数年前から「すっげーなこいつら」って思ってる,小中学生の自由研究コンクール.自然科学観…

残念な国(1)

まとまった主張として書けるようなものではないのだけど,日々溜まってしまうやるせなさを ときどきは洗い流しておかないと,というシリーズ.例えば国家的無駄遣いを止められない仕組みについて. 今の時期なら国立競技場がすぐに思い浮かぶだろう. "ラグ…

芸は身を滅ぼす?(3)

石取りゲームシリーズ@教科学,第3弾. 石取りを再び一山にする代わりに, 「直前に相手が取った石の数の二倍までOK」ルールにすると, 途端に数論的に面白いことが起こり始めることを知った. [Flash] 2011年 11月号 必勝法を探せ!(その4) そして教…

芸は身を滅ぼす?(2)

また作っちゃったから遊んでくれっていう記事. 前回の「芸は身を滅ぼす?」に続き,ついついはまり込んでしまった.芸は身を滅ぼす? - 遊び tokidoki 仕事tokidoki.hatenablog.jpれいの「教科学」ではこのところ数回かけて,いわゆる数理パズル・ゲームを…

それでも正しいと思うからやり続けるだけなのさ

何がって,具体的に確率的現象を体験させるために 講義中にあれこれ実験してもらう作業のことさ.今年は10年ぶりにがらりとやり方を変えた統計とコンピュータ, 記述統計が片付いてようやく推測統計学だ. 例年,大数の法則と中心極限定理を雰囲気だけでもつ…

基数システムで遊び倒す

ネイピアの骨ってのは古来知られた計算盤として しばしば教育現場でも取り扱われるネタだろう. でも,Genaille-Lucasの計算盤は日本ではあまり有名ではないようだ. 自分も某講義の下準備のため調べていくうちに見つけた. Genaille–Lucas rulers - Wikiped…

芸は身を滅ぼす?

度々,免許更新講習やら訪問授業やら高大連携やらで 有名な27 card trickをやってきたのだけど, その仕組みを説明するときPower Pointでのアニメーションでは説得力がなかった. しかしBASICでやるのもビジュアルにあまり楽しくないし,ってことでScratchで…

こどもたちはやり方を知りたいと思うと,それを学習するのです.

さあ,新年度開始.だから初年次演習も始まる. 過去2年やってみたが,何か地に足がついた講義になっている気がしない. それは何より私自身,主張はあれど それを実現するきちんとした基盤を持てないでいるからだ. それでも明日から始まる.今回,もう少…