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Open Campus 2018

Open Campus 2018. 今年は外部の何かイベントと重なったため,例年より1週遅く開かれた. 昨年度まで好評のはずだった「学生による模擬授業」がなぜか閉鎖されたため,今年は講座の説明会で学生らに模擬授業をしてもらった.午前中は例年通りの満席.300人…

追いかけてきたもの

今年の免許更新講習では「小学校にプログラミングが導入されること」に託けて,Scratch プログラミングを行うことにした.プログラミング自体はもう15年以上担当している. 私が学生に求め続けてきた,あるべき学びの姿がこの講義に凝縮できる可能性があるか…

中心にギュッとなる定理

久しぶりのエントリーなんだけど, 「中心にギュッとなる定理」でお茶を噴き出す今日この頃. いや,長年やってきた「統計とコンピュータ」, 何とも歩留まりの悪い授業だったと改めて再確認している最後のチェックテストの解答から.問題は「中心極限定理っ…

memo-ここ暫くの office 2016 関連エラー

何だか5月に入ってwidows更新したら,オブジェクトに日本語入力するとすぐ↓のエラーが起こるようになってしまった. エラーの詳細情報は以下. 問題の署名: 問題イベント名: APPCRASH アプリケーション名: EXCEL.EXE アプリケーションのバージョン: 16.0.922…

Benford則を見てみた

今年も講義「統計とコンピュータ」がはじまった. それが一般の学生なら興味を持つ話題であっても数学の学生はデータを眺めることが嫌いだ,というこの十数年の経験が気持ちを曇らせるのだけど,また新たなネタ作りを試みている. 今年はBenford則をやってみ…

新入生の気持ちをテキストマイニング

初年次演習なる大体全国の大学に導入されるようになってきた講義から.本日第一回を行って,Google Formにてとりあえず気持ちのアンケートを取ってみた. 問1.小学校から高等学校までの教室での授業(校内を含む)の中で最も印象に残っている良かった授業…

美術館はしご―シャガール→ミュシャ→はしもとみお展

Art

先週に引き続き,美術館探訪.まず名古屋市美術館ではシャガール展. ただし,今回面白いのはシャガールの三次元作品たちがテーマだったこと. けれどいわゆる彫刻というよりは絵画の延長のような,レリーフのような作品. シャガールの世界はあくまでも絵画…

織り目の在りか(現代美術 in 一宮)

卒論発表会翌日,漸く会期末の「織り目の在りか-現代美術 in 一宮」へ. これ,次期愛知トリエンナーレに向けてのArt展. そういえば一昨年の愛知トリエンナーレもそれに先駆けてArt展やってたよね. tokidoki.hatenablog.jpこの一週間ばかり微熱が続くなか…

ようやく卒論審査会 in 2018

今年度もようやくここまで来ました. タイトル,一人だけまだ決まってないとき. 緊張の本番開始. 結構うすい環(わ)ぁ,土星の環 ―重力ポテンシャルを利用した惑星環形成のモデル―土星などの惑星環が薄く形成されてしまう理由を簡単な力学だけで説明を試…

九平次とブルックナーと,そして卒論添削

今年の暮れも,例年の如くゼミ生の卒論添削で年を越す. こうして手直しをする中,結構面白い発見をする. 例えばピタゴラス数を生成する行列の話は, ピタゴラス数を2パラメータで表示するとき,そのパラメータが動く空間と 原始ピタゴラス数全体のなす空間…

sin波による疑似フォルマントシミュレーション

今年の4年ゼミ生の一人は音声分析・合成をテーマにしている. EXCEL上でちまちま作業してもらっているが, 線形予測によるフォルマント抽出がうまくいかないのか, なかなか母音「あいうえお」すら 波から合成できないでいる.手軽にBASICで母音の合成ぐらい…

文化の日だし,ジャコメッティ展@豊田市美術館

Art

せっかくの晴れだし,文化の日だし,朝一でジャコメッティ展へ. ジャコメッティ.枝の様にひょろっとした人物彫刻や 肉を削ぎ落としたような犬の彫刻なんかが美術の教科書にも載っているレベル.若いころはキュビズムに基く作品も作っていたようだ. 彫刻で…

残念な国(10-c)―それは地球市民のための憲法だった

日本会議的改憲へのアリバイ作りのための選挙が終わった. 案の定の結果は平成版大政翼賛会発足の前夜祭でもあろう. 早速,野党勢力の発言力を抑え込む動きが始まった. 与党と政府が一体であるような仕組みにおいてこそ, 意見を違える人たちへのより丁寧…

こんなところに Cayley-Hamilton

4年ゼミの話題の一つが,細矢氏が提案するトポロジカルインデックスなんだが,トポロジカル・インデックス: フィボナッチ数からピタゴラスの三角形までをつなぐ新しい数学作者:細矢治夫日本評論社Amazonその中にちょっと「おやっ」となった計算があったので…

残念な国(10-b)―我々「こんな人たち」のレジスタンス

確か,中学生だったか高校生だったかの頃に「1984年」を読んだ. ディストピア小説の代表だろう.1984年 (ハヤカワ文庫 NV 8)作者: ジョージ・オーウェル,George Orwell,新庄哲夫出版社/メーカー: 早川書房発売日: 1972/02メディア: 文庫購入: 16人 クリック…

バランスをとる数(2)ー連分数という力学系

ミイラ取りがすっかりミイラになった感のある前回のエントリー. tokidoki.hatenablog.jp前回の結果はまとめると \begin{equation} 2\sum_{k=a}^x k=\sum_{k=a}^b k \end{equation} を満たす組は互いに素なによって,何れかが偶数なら \begin{equation} (a,b…

バランスをとる数(1)―入り口は1+2=3

いまや当大学における絶滅危惧レッドリストの筆頭に挙げられる数学同人Sigmaでのある一幕. https://aue-sigma.jimdo.com/ www.aichi-edu.ac.jp久しぶりに教育実習から返ってきたメンバーが「実習中にこんなこと見つけた」と鼻息荒く話していた話題なんだが…

今年もガッサガッサしてみた

この時期は毎年,担当講義である統計とコンピュータにてガッサガッサする実験をする. tokidoki.hatenablog.jp今年で3年目となるこの実験の元ネタは,啓林館のページにあった授業実践だった. www.shinko-keirin.co.jpただし,気をつけないと隣のクラスから…

私の身の回りのべき乗則(2)―名字編

今クールNHKが放映している名字番組 「人名探究バラエティー 日本人のおなまえっ!」ってのがある. www4.nhk.or.jp 帰宅がてら見るのにちょうど良い番組なのだけど, レア名字編ではハンコタワー1つ5000種の印鑑で人口の80%がカバーできるとか, 10万種の…

私の身の回りのべき乗則

それは気のせいなだけなのかもしれないが, 何だかパソコンの動作がモッサリしてきたなぁ, と思ったときにClean upした後デフラグをかけて, モッサリがなくすという作業を定期的にしている.で,そのとき分析結果として各ファイルの断片化数が報告されるわ…

Art Award IN THE CUBE 2017 @ 岐阜県美術館

ふらっと行ってきました,Art Award IN THE CUBE @ 岐阜県美術館. art-award-gifu.jp 審査員には(私が勝手に)同士だと思っている高橋源一郎さんや 日々,折々の言葉で(勝手に)お世話になっている鷲田清一さん, 初年次演習ではかつて(勝手に)アレンジ…

動機づけの内在化への挑戦―その後―

2年前に同じようなタイトルでエントリーしたのだけど, 今年度のScratch作品の紹介をここでしておこうと思った. tokidoki.hatenablog.jpこの数年,何をしても反応が薄くなっていくので 今年度はもうどうなるものかと思ったが,意外にも高度な作品が生まれて…

砂の果実 ― 結局,僕らは何を教えているのだろう ―

そういえば昨年の秋,京都教育大学の谷口和成先生を招いて アクティブラーニングの授業実践のFDが行われた. www.aichi-edu.ac.jp 大学教員と同数程度の学生も参加していたという,なかなか珍しいFDだったのだが, 近年に無く鮮やかなショックを与えてくれた…

「森のDNA」展@ヤマザキマザック美術館

ようやく休みが取れたので,行ってきた. 新栄にこんな美術館があるの知らなかったね. 森下友奈さんのアニメーション. 吉田達彦さんの陶. 鈴木春香さんの切り抜き. 幾何学的な細かい模様を切り抜いて幾層か重ねた作品. コケ類の写真を撮ってるとこんな…

束の間の開放,旅立ち

今年も年中行事の一大イベントである卒論発表会が終わった. 年々こちらの危機意識と学生の意識の乖離が大きくなってきて, 送り出す側としては何とも隔靴掻痒の感甚だしく, 真夜中に目が覚めてしまうこともしばしばだったが(まぁ毎年のことだ), ゼミ生…

数理音楽の風景(1)-不協和度曲線

2012年度卒業生から始めた当ゼミでの数理音楽なる分野, その風景を数回シリーズでまとめてみよう.準周期系の研究において連分数にまつわる力学系を扱うことが多かったことと, はるか以前から音楽の仕組みに数理的仕組みが見え隠れしていると感じていたの…

4独のCayley graphを描いてみた by Scratch

数独をテーマにしているゼミ生がいる. 当初は数独の難易度を測定する尺度を作れないか, などといったことを夢見ていたが, 当人がそもそも数独を趣味にしていないようなので そういった食指は動かなかったようだ.じゃぁ何する,ってことになって, そもそ…

Scratch で置換計算機

じゃ~ん. やっぱり今年もこういう季節だね. とはいえ,今年,そして来年度は会議やら会議やら,それから会議やらで 卒論にあまりかまってられない事態ではあるが. おかげで,今年は赤を入れるタイミングが大幅に遅れている. それでもそろそろ形になって…

「蜘蛛の糸」展@豊田市美術館

行ってきました,今年のトリエンナーレ関連最後のシリーズ. 「蜘蛛の糸」展@豊田市美術館. 塩田千春氏の作品. 今回の展覧会のメインの作品だろう.これは撮影OKだった. そして氏の作品,実は以前「てくてく現代美術世界一周」でお会いしている. toki…

あいちトリエンナーレ2016―栄最終調査1 カンパニー・ディディエ・テロン

あいちトリエンナーレも明日で終了. 本日は夜に小杉武久「MUSIC EXPANDED#1」があるのと, 名古屋市美術館でカンパニー・ディディエ・テロンによる屋外パフォーマンスがある. 色々と考えさせられることとなった小杉氏のパフォーマンスは別枠で語るとして,…