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あいちトリエンナーレ2022ー第1次調査 常滑編

冒頭,国際芸術祭「あいち2022」の間違いでは? と言うでしょうが,敢えて使うよ,あいちトリエンナーレ2022. 相変わらず下品な某市長が騒いだぐらいで「3年に一度の芸術祭」の名称を見かけ上変えるなんてのは,現代アートの名折れだ.

あいちトリエンナーレ2022ーライヒを全身で浴びる! - 遊び tokidoki 仕事

さて,4箇所目は一番遠い常滑へ.
いくらか曇りがちだろうと踏んでいたが,結構カンカン照りだったし,迷路のような道中だし,結果頭が湧いて作品のいくつかを見逃していることに帰ってから気づくなど,ちょっと慌てすぎた調査だった.

INAXライブミュージアム
この地区の中でも一番遠いところから開始.常滑駅から道中迷いながら汗だくになりながらなんとか到着.そもそも皆,どうやってここへ行くのだろう.バスも1時間に1本だし.

TK12 鯉江 良二《土に還る》《証言》《スライラス》など
《チェルノブイリ》シリーズだけは撮影禁止だったが,例えば変形したミシンなどはそのままで原爆の恐怖を思い起こさせる作品だった.

INAXライブミュージアム自体,面白い被写体になるところだった.

常々(つねづね)
常滑駅へ引き返すような順路で歩くと次はここ.

TK08 田村 友一郎《見えざる手》
ドル高阻止を目論んだ「プラザ合意」,実質円高ドル安へ導くことになるこの協調介入は,常滑のノベルティー人形の衰退にも影響した.このプラザ合意に望んだ竹下登(右端)や,これら経済活動の黒幕と作者が想定する,ケインズ,マルクス,スミスの3人の人形を作り,人形浄瑠璃仕立てで見せる動画作品.

道は次第に迷路のようになり,ふらふら歩いていると予想外の景色に出会う.
まずは登り窯.

突然現れるオブジェ.

有名な土管坂.

旧急須店舗・旧鮮魚店
TK11 尾花 賢一《イチジクの小屋》
実在の個人の歴史をモチーフに劇画調で物語を再構成した作品.ごちゃごちゃした生活の跡も作家さんによって配置されたものとのこと.

旧青木製陶所
なんとここで一作品を見落とすという大失態をしてしまった.もう,暑くて頭湧いていたし.

TK09 黒田 大スケ なんだっけ?

もう一作品,
TK10 Florencia Sadir《泥の雨》
がこの建物の1階にあったのだけど,それを見忘れるなんて!
ふと外に出れば,こんな風に煙突が見える風景.

ちょっと寄り道して,国道沿いにある「とこにゃん」を見に行く.これ,丸い置物かと思ったら,顔半分だけなのね(後ろは真っ平ら).

廻船問屋 瀧田家
廻船問屋だった時代の歴史が色々と展示されていた.
何と,ここでも一作品,見逃していたことに後々気付く.2階があったのね.

TK06b Tuan Andrew Nguyen《ザ・ボート・ピープル》
人類滅亡後に残された5人の子どもたちと,仏頭の対話からなる動画作品.

見逃したのが,TK07 Nikau Hindinの作品.

旧丸利陶管
そうしてようやく最後の会場へ.

TK01 Delcy Morelos《祈り、地平線、常滑》
おびただしい数の「土のお菓子」.はじめは気のせいかと思っていがが,実際にスパイスが振りかけられていて,香りまでする.本当に食べられそう.お腹すいた.

TK02 Thierry Oussou《真っ白な金塊》
綿花生産をテーマに問題提起.

TK03 Glenda León《星に耳をかたむけるⅢ》など
星座を象るピアノ線は実際に弾いて演奏できるし,月の形をしたタンバリンも叩いて演奏できる.調整中とあるのは,どうやら弦が緩んでピッチがおかしくなっているかららしい.


かなり急ぎ足で周った常滑.涼しいときに来るべきだったね.
ばいば~い,とこにゃん.

これで全会場を周った.さて,今度はもっと涼しくなってから考えよう.
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あいちトリエンナーレ2022ー第1次調査 有松編

冒頭,国際芸術祭「あいち2022」の間違いでは? と言うでしょうが,敢えて使うよ,あいちトリエンナーレ2022. 相変わらず下品な某市長が騒いだぐらいで「3年に一度の芸術祭」の名称を見かけ上変えるなんてのは,現代アートの名折れだ.

あいちトリエンナーレ2022ーライヒを全身で浴びる! - 遊び tokidoki 仕事

8/11山の日を避けて,平日探訪3日目,今回は有松地区.小さいのですぐ周れそう.

名古屋有松郵便局
AR01i Mit Jai Inn タイトル不明
この有松地区ではこの作家さんの作品が至るところに.ちょうど,有松地区の街並みに合うのだよね.

旧加藤呉服店
AR08 Yee I-Lann《ティカ・レーベン(マットのリボン)》
ティカとは編まれたマットのことだそうで.

AR09 宮田 明日鹿《有松手芸部》
手芸部を地域に立ち上げて,集まった人々で「人生を編む」と.おや,調べると「織り目の在りか(現代美術 in 一宮)」にも出展していたと.

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碧海信用金庫有松支店,有松・鳴海絞会館
AR01f,g Mit Jai Inn タイトル不明

作品は作品として,また街並みが良いね.

中濱家住宅
AR01e Mit Jai Inn タイトル不明

ふと足元を見ると栗ガラで敷き詰められていた.

株式会社張正
AR07 Yhonnie Scarce《オーフォード・ネス》
一応,作品の周りを歩けるのだけど,ガラス製なのでうっかり引っかからいようにと緊張する.

少し歩くと有松天満社.大きな御神木があった.

安藤家住宅,ゲストハウスMADO
AR01d,c Mit Jai Inn タイトル不明

岡家住宅
AR01b Mit Jai Inn タイトル不明

また家の作りがすごくて.

AR05 ユキ・キハラ《サーモアのうた(Sāmoa no uta)A Song About Sāmoa - Fanua(Land)》
温暖化による島の水没であったり,畜産のために土着の植物が消えたり,文明によって変わる環境であったり.サモア生まれの作家の作品.

AR06 AKI INOMATA《彼女に布をわたしてみる》
彼女とはミノムシのこと.有松絞りの布をミノムシに渡して蓑をつくらせたり,逆にミノムシの成虫の羽の模様をモチーフにした有松絞りをつくったりと,生き物との共同作業で作品を作るというスタンス.

関係ないけど,竈がまたすごい雰囲気だったので撮ってみた↑

ふと振り返ると,古い町並みの奥には高速道路が.

竹田家住宅・竹田家茶室 栽松庵
この家は大商人の屋敷といった感じ.

AR02 Prinz Gholam《見られている》
本体はパフォーマンス動画なのだろうが撮れないので.仮面の意味.

庭に出て茶室へ.石碑には有松絞りの開祖とあった.そして茶室には徳川家茂も立ち寄ったとのこと.

AR03 Gabriel Orozco《ロト・シャク(回転する尺)》《オビ・スクロール》など
単位:尺に触発された作品群.回転・反転・繰り返しがモチーフ.

しかし,今回一番の衝撃作品が↓の掛け軸の手前にある,タクシー運転手による「試し書き」というドローイング.はじめ,これが作品なのかどうか判断に迷ったが,ボランティアさんに聞くと,れっきとした作品だそうで.こうして後で解説を読むと,日常的な繰り返しのひとつを拾ってきたという意味なのだと分かるが,そのときはてっきりマルセル・デュシャンやっちゃったかと.

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山田家住宅(旧山田薬局)
AR01a Mit Jai Inn タイトル不明

これでひと周り.少し青空が覗く比較的涼しい夏の日だった.

さて,あとは残すところ常滑.遠いんだよな...
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あいちトリエンナーレ2022ー第1次調査 一宮編

冒頭,国際芸術祭「あいち2022」の間違いでは? と言うでしょうが,敢えて使うよ,あいちトリエンナーレ2022. 相変わらず下品な某市長が騒いだぐらいで「3年に一度の芸術祭」の名称を見かけ上変えるなんてのは,現代アートの名折れだ.

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昨日に引き続き,有給を取っての調査2日目.今日は一宮へ.

尾西生涯学習センター墨会館.ここが一番遠かった...
IC18 Leonor Antunes《the homemaker and her domain》
デザインと機能.素材と伝統.

IC19 迎 英里子 タイトル不明
毛織の生産工程の抽象化.

のこぎり二
ここは何か芸術家が集まる場所?
IC12b 塩田 千春 タイトル不明
この作家さんの作品には何度かお目にかかっている.そして相変わらず強烈.使われなくなった織機とのコラボ,黒いガタイに絡む無数の赤い糸が血管のようで命が吹き込まれる.

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この会場の建物自体の雰囲気も独特.

国島株式会社
IC17 曹斐《新星》
90分もかかる映像作品だとは知らず,このためだけに訪れたが,ここで足止めを食らうと後々に響くので20分ほどで退場.なにやらQuantum Entanglementとか意識とか,レトロフューチャー感満載のSF的作品.後で解説読んだら,人間をデジタル変換する話らしく,攻殻機動隊?

豊島記念資料館
一宮駅にバスで戻ってから,ひたすらテクテク歩く.で,何度か迷った末にたどり着く.
IC16 遠藤 薫《閃光と落下傘》など
羊,羊,羊.

「美」という漢字が「大」きい「羊」から成っていること、つまり「美術」という営為の中に「羊」が潜んでいることに気づきます。

あいち2022解説ページより

ええぇっ?そんな発想から??だから本当に羊解体しちゃったの???

大宮公園
さらにまたテクテク.遠いようぅ...
IC02b Barry McGee タイトル不明
たどり着いたものの,どこに作品あるんだよう,と暫し彷徨うと,カラフルに色付けられた建物が.これか.

旧一宮市立中央看護専門学校
旧看護学校.なんかね,不気味なんだよ.
IC05 小杉 大介《赤い森と青い雲》
ベッドに近づくとスピーカーから様々な会話や朗読が聞こえる.「痛みは(他者に)伝達可能か」という問いがこの作家さんのテーマだそうで.

ちょっと久門剛史氏の作品を思い出した.
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IC04 近藤 亜樹《ともだちになるためにぼくらはここにいるんだよ》
キラキラした躍動感.この隣の部屋では映像作品があるのだけど,開始が11:00と15:00だけなので見られず.

IC07 升山 和明《SHIMIZUYA TAXI 2》など
かつて犬山にあった総合スーパー「清水屋」をモチーフにした作品.清水屋,懐かしいなぁ(犬山ではないけど).子供の頃,よく「わらじカツ」を食べに行ったな.

IC06 西瓜姉妹(ウォーターメロン・シスターズ)《ウォーターメロン・ラブ》など
LGBTQがテーマなのだけど,う~ん,どうしてもこうなるのかな.

IC10 Jackie Karuti タイトル不明
図書館をモチーフにしたインスタレーション作品.もう,難解だよね.

IC12a 塩田 千春 タイトル不明
のこぎり2会場では観客が包まれる作品だったけど,こちらは人体模型をモチーフにした外から見る作品.というか赤い針金で張り巡らされた人体模型が実に不気味.生きることは不気味なのかもしれない.

IC14 Nyakallo Maleke《一日中頭の中にある場所》
Joan Miróを思わせるような,しかし素材たちがとても儚い,繊細な作品.

旧一宮市スケート場
旧看護学校に隣接するスケート場跡.
IC15 Anne Imhof《道化師》
まず会場がもとスケートリンクなので,床が一面氷冷用のパイプに覆われていて異世界.激しいドラムに合わせて様々なパフォーマンスをするダンサーたち.

一宮市役所
ふう,一宮制覇はあと少しだ.
IC03 眞田 岳彦 タイトル不明
綿で作られた木.なんでも綿の栽培から始めて作品まで作るのだそうだ.

つむぎロード(公衆トイレ南側壁面)
IC02a Barry McGee タイトル不明
大宮公園でカラフルな建物にした作家の作品.こちらは公衆トイレにペイント.

オリナス一宮
ここは以前,織り目の在りか(現代美術 in 一宮)で来たことがある.
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IC01 奈良 美智《Miss Moonlight》《Fountain of Life》など
最後に奈良さんの作品となるように,周り順を逆にして正解だった.
静かな怒り・悲しみ・希望.なんて美しく,儚く,そして力強いことでしょう.

もう少し曇りがちかと踏んでいたが,結果,炎天下を5kmぐらい歩くことになって,もう疲れたのなんのって.さて,次は有松かな.
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そうだ忘れてた,この日から丁度「いちのみや芸術商店街」も始まっていることを後で新聞で知った.で,帰りにたまたま作品を撮っていた.

あいちトリエンナーレ2022ー第1次調査 県美編

冒頭,国際芸術祭「あいち2022」の間違いでは? と言うでしょうが,敢えて使うよ,あいちトリエンナーレ2022. 相変わらず下品な某市長が騒いだぐらいで「3年に一度の芸術祭」の名称を見かけ上変えるなんてのは,現代アートの名折れだ.

あいちトリエンナーレ2022ーライヒを全身で浴びる! - 遊び tokidoki 仕事

てなわけで,ネットで買った引換券から実券にするためにもまずは県美へ.
コロナ怖い怖いなので,できるだけ平日利用で(そのために有給を取った.というか年5日取らないと罰金だってさ.そうなると振替されない休日出勤日がどんどん溜まっていくのだけどね.まだ3月入試の振替分から残ってるよ.)

AC01 小野澤 峻《演ずる造形》
30分に一度動作する動く彫刻.秩序ー乱れー回復を表現してるそうだ.この手のロバストネスはカオス系でも見られるよね.2重振り子を利用したらどんな表現になっただろう?

AC05 Roman Ondak《事象の地平面(Event Horizon)》
100枚にスライスした木の幹に1917~2016に起こった人類の出来事を刻印した.会期中1枚ずつ新たに壁にかけられ,最終日に全部が並ぶそうだ.(会期が100日無いのですでに20枚ほどが掛けられている)1行(25年)の中に第1次対戦終了から第2次対戦開始までが収まってしまっている.木の命からすると儚い営みだ.

AC04b 奥村 雄樹《7,502,733》
なんでも作家本人は展示会場に来ることなく,指示書だけを与えて作品を現地スタッフが制作するというそんな展覧会があったそうで,で,今回の作品はその展覧会の再現を行ったものらしい.様々な作家の指示書に従いconceptual artを再現した(のかなぁ).

AC06a 和合 亮一《詩の礫》から?
詩人の作品.「放射能が降っています。静かな夜です。」ー東北大震災直後からtwitter上で展開した一連の詩.

AC07 Robert Breer《FLOAT》など
ドーム状の白いのと,手前の石版2つ,以上!かと思ったら,これちょっとずつ動くの!重そうなのに動くの!動かないだろうと思い込んでるものがゆっくり動くの.「端っこまで行ったらどうなるの?」とボランティアさんに聞いたら,感知して方向を変えるんだって.ルンバだね.そうなると途端に可愛い生き物に思えてくる.なお,この日はあと1匹はお疲れで現在工場だって.

AC08 Misheck Masamvu タイトル分からず
描く行為をそこに貼り付けているのだけど,じっと見てると勝手に何かが浮かび上がってくる.これもゲシュタルト.

AC11a Rita Ponce de León《雨の声》
詩と,あるいは言葉と音楽.本当はこの同じ部屋には,長い筒状でシーソーのように動かすことで音を奏でる擬音楽器なるものがあった.

AC11b Rita Ponce de León《魂は夢を見ている》
言葉の書かれたマリンバ状の板は自由に組み替えて詩を作り,さらにこれをたたいて奏でることができる作品.

AC11c Rita Ponce de León
よく見るとどれも人が描かれている.なんとなく好きだったから細かく撮ってみた.

AC12 Pablo Dávila《転移の調和》
いわゆるテレビ放送終了後の砂嵐のようなランダムドットをコンピュータで生成させて流す動画作品,が本体だろうけど,これはその横の壁面にあった作品.あれってじっと見てると模様が浮かぶんだよね.Reichの着想に通じるものがあるような.

AC15 カズ・オオシロ《オレンジスピーカーキャビネットとグレースケールボックス》
スピーカーが多数,とおもったら,キャンバスに描かれた絵.H鋼も板を着色して作ってあり,だまし絵のような作品.

AC14 André Komatsu タイトル不明
解説によれば,ミシェル・フーコーに絡んだ作品だそうで,新聞の塔はあるいはパノプティコン的な?でも立場が逆かな.

AC13 Fanny Sanín《アクリル No.1》など
ひたすら直線で構成された抽象画.

AC20 横野 明日香 タイトル不明
陶磁器用の粘土を掘り出した跡の瀬戸の山々.この方の作品,そういえば「瀬戸現代美術展2019」で見たね.

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AC21 大泉 和文《可動橋/BH 5.0》
「橋」が意味することについてのconceptual art.

と,10階の展示はこんな感じ(映像作品は撮れない).では8階へ.

AC43 眞島 竜男《MA・RU・GO・TO あいち feat. 三英傑》

AC48 山本高之と猩々コレクティブ《猩々大発生》
有松や笠寺といった地域で秋に行われる祭りで「猩々(しょうじょう)」なる人形が子どもたちを追いかけるのだそうで.子供の頃にこれに追いかけられるとちょっとトラウマかも.

AC46 井上 唯《“ほの国”を知るためのプロジェクト》
壁には流れ着いたものが掛けられていた.「交易」がコンセプトの作品とのこと.

AC34 ミルク倉庫+ココナッツ《魂の錬成》
張り巡らされた管.この吹き抜けを一つの大きな肺に見立てた作品.でも熱帯雨林の中にいるような(実際外に出るので暑い!)管の中は水がポトリポトリと通っていて音がする.湧き水のような仕組みもあった.コロナ禍に因んだ作品.

AC35 荒川 修作+Madeline Gins《問われているプロセス/天命反転の橋》
以前から養老にある「養老天命反転地」って何だろうと気になっていたのだけど,これは本来実現されるはずだった設計図とのこと.「我々はいずれ死ぬべき存在である」という概念は間違っているというコンセプトから作られた「天命反転地」.このコンセプトのもといくつかの施設が作られているようだ.

www.yoro-park.com
www.rdloftsmitaka.com

AC36 Mary Dhapalany 作品名不明
アボリジニ・マンダルプイ族のアート.

AC37 Byron Kim《サンデー・ペインティング》
日曜毎にひたすらその日の空を描いた作品.写真を撮らなかったけど,河原温の《I Am Still Alive》などといった,ずっと継続して作られる作品の一つの形.

AC32b Claudia Del Río 作品名不明
廊下の壁を覆うなが~い作品.

AC38 Abdoulaye Konaté《祖国の子供たちのための凧》《HIVとの戦い》など
短冊状にしたマリ産の綿織物を重ねて作られる作品.ただ美しいだけでなく,そこには様々な祈りが込められていて...

映像作品や撮っちゃだめ作品,ちょっと取りづらかった作品を除いて県美の調査は大体このようなもの.
以前にも増してConceptual Artが増えて,受け止めづらくなってきた感もあった.
さて,あと会場は,一宮,有松,そして常滑.もうちょっと集約して欲しいとも思うのだが,しかし行ってみないと分からないね.
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team Labo in NAGOYA

11月からやっていた team Labo in NAGOYA.
卒論騒ぎがようやく片付いたし,もう数日でこのイベントも終わってしまうので慌てて行ってきた.
もちろん代休をとっての平日の敢行.でないと,ちびっこ達に埋もれてしまうから.
場所は伏見の科学館.

team Laboの活動はずっと気になっていたし,もし自分が20代だったら絶対に就職を目指していたであろう会社だ.
人工生命と数学とアート.
この辺りの繋がりは1980年代頃からずっと気になっているテーマの1つだからだ.
今の世になって,ようやくあの頃夢想していた作品がこうして実現されて見られるようになった.

入って一つ目の部屋は花で象られた生き物たち.
これら生き物たちは,人の動作に対してインタラクティブに反応する.
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二つ目の部屋は象形文字に触れるとそれが実体化するアトラクション.
ヨーロッパの方々がえらく興奮しながら漢字に触れていた.
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三つ目の部屋は触れると何か一言しゃべるバルーンの部屋.
今ひとつピンとこなかったので撮影せず.

四つ目の部屋では大きなクジラが部屋全体を舞うなか,人々が描いた小動物たちがスキャンされて壁を這い回る.
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ほかにも手が置かれるとそれをよじ登ったり,弾くような動作をすると小人たちがふっとばされたり,などといったインタラクティブなプロジェクションのあるテーブルとか.
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滑り台を滑って果物や花にふれると,それらがワッと咲き乱れるアトラクションとか.
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最後の部屋も,描いた作品がそのまま水族館に登場して泳ぎ回るアトラクションだったり.
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このイベントは明らかに子供向けなんだけど,もう少しアートよりになるとまた面白い世界が描けそうなんだ.

このあと,県美の「コートールド展」にも行ってきた.
こちらはまた超有名な印象派作品ばかり.
一方で意外な人の意外な作品もあったりと,これがまた面白かったのだが,撮影はせず.
3月半ばまでやっているから,もう一度行ってみようかな.

いずれもILCE-6000+Sony SEL16-70Z F4.0, Lightroomにて現像