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あいちトリエンナーレ2016―第1次調査(その1)県美編

初めにお気に入りのイタズラを紹介しよう.
curazy.com
僕はこれはこれでアートだと思うんだ.
日常が非日常に変わる瞬間.
何も特別な出来事が無くとも,それは人の頭の中だけで起こること.
それを意図的に引き起こしたのなら,それは十分にアートなんだ.
かつてマルセル・デュシャンが当時の美術界に対して行ったイタズラ,
その系譜はずっと受け継がれているわけだ.
(その「受け継ぐ行為」はデュシャンの意図からすると逆説的かもしれないが.)
k-daikoku.net
世界の,日常の再認識のスイッチを入れること,それがアート.

さて,そういう前置きはともかく,3年ぶりに始まった「あいちトリエンナーレ」.
今回もどんな素敵なアイディアに出会えるだろうとワクワクだ.
今年は会場が名古屋・岡崎・豊橋と3カ所,時間のあるうちに周ってしまっておきたい.
で,本日は何はともあれ全体のコンセプトを感じようと愛知県美術館へ.
何度も言うが,現代アート物は撮影OKなのが何より嬉しい.

(県美N-06)Taloi Havini
南太平洋の貝や石のお金を模したものを数珠つなぎ.経済への問い掛け.
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(県美N-07)Dilek Winchester
文字や言葉を「観る」ということ.
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(県美N-08)Iman Issa
20世紀抽象アートをさらに再解釈するってことらしい.
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(県美N-11)三田村光土里
少女の闘い,世界との,あるいは他者との.
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「自由でいるためには 手放すことを恐れてはいけないの
 たとえそれが どんなにたくさんのものでも」

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「人はお互いを理解することはできない そのことを理解しなくてはなりません」

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(県美N-12)Mark Manders
彫刻という行為は,何を掴もうとして起こるのでしょうか.
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(県美N-13)大巻伸嗣
日本画の顔料を撒いて描かれた巨大な作品.曼荼羅に近い祈りのような.
(まぁ,1枚目,撮影失敗してるけど.)
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(県美N-10)中村裕太
陶器そのものは透き通っていないのに,影を見ると中に光が差し込んでいる.
おやおや,とおもったけど,よく見たらなるほど.でも,これ意図したことなんだろうかね?
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(県美N-04)Kwayan de Guia
B級映画のフィルムをクルクル巻いて作られた馬たち.
これ,尻尾から息を入れると「ブッ」て鳴るのだけど(ってやってる人たちがいた)
きっと作ってから作者本人が気付いたにちがいない.
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(県美N-03)Jerry Gretzinger
架空の地図,今回のトリエンナーレの表紙にもなっている作品.
落書き気分で始めたものがいつの間にかアートになったのだそうだ.
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(県美N-17)田島秀彦
11階の回廊の展示.空間構成に目が行ってしまったのだけど,
「タイル」がこの作品の主.
このカーテンと原色の組合せで三年前のトリエンナーレの青木淳氏の作品を思い出した.
そしていつも思うが,この回廊,暑い.
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(県美N-18)Valsan Koolma Kolleri
現代建造物との取り合わせの妙,竹と土の建造物.
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(県美N-20)味岡伸太郎
愛知県内の様々な土地の土を集めて塗った作品.
土のカラーチャート,土の表情.
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(県美N-21)竹川宜彰
政治・社会問題を寓話的に表現.
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(県美N-23)高橋士郎
ある小説を挿絵的に説明するような作品.
こう提示されると逆に元となった小説がどんな話なのか気になる.
あちこちで作品が動き回り,色々と滑稽で面白かった.

因みにこの作者は1970年の大阪万博にも出品された方だそうだ.
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↓ニョロニョロ回ってたり,髪の毛逆立っててちょっと怖かったり,
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↓これは口をパクパクさせるし,
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↓これは息をするように音が出るんだ.
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因みに,この回転しながらカチカチ音のする作品↓を見て,
高校生なんかが研究するのに丁度良さそうな,
ちょっとした数学の問題を思いついたのだけど,具体化できるかな.
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(県美N-37)岡部昌生
このシリーズ,四月に豊田市美術館で一度目にした.
tokidoki.hatenablog.jp
木の年輪や洞窟やトンネルの壁や,とにかく凸凹した場所を版画のよう写し取る.
この後行く名古屋市美術館でも,そして次の日訪れた豊橋でも見ることになる.
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(県美N-33)西尾美也+403architecture [dajiba]
アートプロジェクトもの.かき集めた服を観客がリアレンジして,
さらにその服を利用した何らかのアートを記録するというプロジェクト.
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(県美N-23)高橋士郎
このバルーン作品も先程の小説と関連有るのか無いのか...
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(県美N-02)森北伸
オアシス21から地下でつながっている場所にある大きな作品.
チャップリンの映画「ライムライト」をモチーフにしたもの,なのかな.
現代のおとぎ話の様な.
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こうしてしばらく非日常な空間にいると色々なものがアートに見えてくる.
ってわけで,館内にあった何も貼ってない掲示板が何だかアートだったので撮ってみた.
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他にも映像作品や,撮影不可もの,撮影しなかったものなど多数.
しかし県美の一次調査としては本日これまで.
まだ時間があるので,この後,名古屋市美術館へ.
(あいちトリエンナーレ2016―第1次調査(その2)へ)

あいちトリエンナーレ2016オフィシャルガイドブック (ぴあMOOK)

あいちトリエンナーレ2016オフィシャルガイドブック (ぴあMOOK)

ふらっと行ってきた,山本富章|斑粒・ドット・拍動@豊田市美術館

そういえば先週,新装開館した豊田市美術館へ挨拶代わりに見に行った,
山本富章|斑粒・ドット・拍動 展.
この美術館,建物がカッコイイので気に入っている.
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階段昇って,
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ドーン.
山本富章/Festival on the Stage.
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山本富章/In the Forest.
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山本富章/bugs.
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もう一つの企画展,絵画凸凹 展から.
イミ・クネーベル/企画I B1-B4.
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これも確か同作者による作品.前から見てるとただの合板に見えるが,
横から見ると蛍光色に塗られた板が重なっているのが分かる.
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李 禹煥/刻みより.
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部屋自体が良い雰囲気だったので遠景も.
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北山善男/ タイトル忘れた.
ちょいと調べたら,愛知県美術館の最上階までの吹き抜けにぶら下がっている網目状のオブジェの作者だった.
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ブリンキー・パレルモ/無題.
これも部屋の雰囲気が良かったので遠景にて.
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彦坂尚嘉/ タイトル忘れた.
ちょいと調べたらむしろ無彩色の作品の方が珍しいらしい.
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作者 / タイトル 共に忘れた.
昭和時代の衣服を入れる金属製の箱のようなものから,金属の曲線が出ていた.
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で企画展を後にして,
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外に出てみよう.
ダニエル・ビュレン/色の浮遊|3つの破裂した小屋.
これは改修前からあった作品で,晴れた空に合う.
前回の愛知トリエンナーレで初めて見た作品.
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で,その作品の外には広い水辺.
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更に奥に進む.
高橋節郎館の入り口のオブジェ.
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そして振り返った景色.
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漆芸家・高橋節郎氏の作品は古典的な漆芸術ではなく,モチーフは至って現代的.
やや照明を落とした落ち着いた館内に,まさに漆黒と金銀の美しい世界が広がっている.

その他,豊田市美術館コレクションの常設展もあって,
グスタフ・クリムト,エゴン・シーレ,ジョアン・ミロ,マックス・エルンスト,
フランシス・ベーコン,サルバドール・ダリといった20世紀絵画の代表が一堂に会していた.
今回,イブ・タンギーの作品を初めて生で見られたのが収穫.素晴らしい.

さて,帰ろう.
ソル・ルウィット/柱のある立方体.
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そして,まだ桜が咲いていた.
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いずれもSONY ILCE-6000+Vario-Tessar T* E16-70mm F4 ZA OSS,
Lightroomにて現像

となりの人びと(現代美術 in 春日井)

いよいよ今年,3年ごとにやってくる「あいちトリエンナーレ」の年.
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その前哨戦となるイベントが
ちょこちょこ行われているが,
丁度春日井で小規模の展覧会が
行われているので行ってみた.

何しろ現代アート物は
写真撮影OKなものが多く,
そういった被写体探しという意味でも
楽しみだったりする.


aichi-art.com

あいにくパンフレットに全ての作品が載っていないため,
後から写真を見返してもどなたの作品だったか分からない物もあるが,とりあえず報告.

会場に入るとまずは「空気」の作品.
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竹田尚史 ― 空気になる私

同氏の作品はまた展示室内にもあった.
古い時代の自然科学全体を研究しているといった体裁の部屋が作られていて,
その研究の辿り着いた先が「空気」作品として結実した,ということだろうか.
何か宮沢賢治を彷彿とさせる.
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渡邊千夏 ― BIG MIRROR BOOK II
写真では分かり辛いが,実際に前で見ると元の描かれた虹と反射した虹とが
空間的に絡み合っているように見えて,面白い錯覚を引き起こす.
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今井俊介氏の作品.タイトルは憶えていない.
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ゴメンナサイ,作者も憶えてないのだけど,真っ白に塗られた哲学的な作品.
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田中翔貴 ― Portrait of zinc
時間と記憶に関わる作品.写真と絵画の間.良い味が出ていた.大きな作品.
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杉浦光 ― All Blue-expansion- II
作品は3つあったが,一番綺麗に思えたものを撮影.
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設楽陸氏の一群の作品.ゲーム的世界観の芸術的昇華,ということだろうか.
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その他,作者を憶えてない作品.ホント,申し訳ない.
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そしてトリエンナーレの特徴である街中アートへ.
使われなくなった建物にアート作品を展示するというやつだ.
まず,丸十ビルへ.普通のビルなので,うっかりすると通り過ぎるし,
別のフロアーでは通常の業務を行っているような状況で,
本当にアート作品があるのか,間違った所に来てしまったのでは,
と,やや怯えながら階段を上がった.
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大崎のぶゆき氏のインスタレーション.
真っ黒な部屋に街角落書きの寄せ集めのような模様が
真っ白なペンキで次第に変化していく映像が流れる.
そして無音.おそらく暖房設備が出す環境音だけがその部屋に響く.
そう,こういった静かな時間が流れる作品が好きだ.
そして何よりインスタレーションは空間そのものを異化してくれるから,
その間だけ小さな旅ができる.その感覚がとても心地良い.
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その隣の本屋でも展示があるそうなんだが,何と日曜定休なんだそうで,残念.
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で,何より驚いたのが最後の場所,「蔵」.
こんな建物がまだ春日井市のど真ん中にあるなんて知らなかった.
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で,作品本体はこの扉の下に空いた穴から聞こえる,音のインスタレーションだ.
村田仁 ― カエルの国会,人の町
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その扉の傍らに,またその存在だけでアートになってる古びた金庫が置いてあった.
これも作品の一部,なのだろうか.
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以上,報告終わり.帰り道,アートモードになった頭で歩いていると,
自然にできたアートが目に留まったので撮影.
標識なんかを立てるための穴だっただろう所が土で埋まり,
そこに植物が生えていた.
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いずれもILCE-6000+Sony E 35mm f1.8, Lightroomにて現像

う~ん,8月11日開始のあいちトリエンナーレ,楽しみだ!
新年度から2年間のおも~い仕事が降ってくるのだけど,これだけは譲れない.
あいちトリエンナーレ2016

徒然にて候

今年は全くネタとして成立していない卒論が二つ,
バカバカしいと思いつつも形のあるものにすべく呑気な学生を横目に勝手に格闘している日々.
全くもって孤独な闘いである上に,そもそも引き受けなくても良い苦労である.
この頃,本当によく眠れない.今日も5時に目が覚めてしまった.
それでも寝ぼけ眼の中,小さいながらも書けそうな結果を出す.
それが二つのうちの一つ.しかしもう一方は本日のゼミ,当人不在.
いわゆる世間並みの「特別な日」だからだそうだ.
全くもってバカバカしい.バカバカしさの極みだ.
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それでも今年度10代目ゼミ生の指導では,
過去10年の指導を改めて見つめなおす契機となることが多かった.
相手が全く意図通りにならないとき,そもそも意図そのものが理解されないとき,
こちら側はどう力を抜くか,そしてどの程度待つのか.
初めは絶望的に稚拙に見えても,よくよく相手を観察すること.
そしてとにかく出来そうなところをきっかけにしてもらうこと.
エンジンのかけ方,スイッチの入れ方は学生ぞれぞれ皆違うこと.
一旦エンジンがかかると,ときには凄いことが出来てしまうこと.
そして結局のところ,学生一人一人の力を信じてみること.

ま,楽観視なんてとてもできない.年明け,バタバタなんだろうな.

さてさて,そろそろ年の瀬.
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半年もするといろいろ書き込まれている
研究室入り口のホワイトボード.
そろそろクリアーしますか,一度.


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そして,鏡餅風チロル.
このごろはまたこうしてお菓子持参で現れる学生がいてくれて色々有り難い.


そんでもって仕事の帰り際,ふと見上げたら満月がArtisticだったから撮った.
なんでも38年ぶりだそうだ,X'masの満月.
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いずれもILCE-6000+Sony E 35mm f1.8, Lightroomにて現像

てくてく現代美術世界一周@岐阜県美術館

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行ってきました,てくてく現代美術世界一周@岐阜県美術館.
現代アートはこの頃では撮影OKなところが増えて嬉しい限り.
後から見返せるので,新たな発見があったりして2度嬉しい.
冒頭の作品はヴィック・ムニーズ―マリリン・モンロー、女優、ニューヨーク1957年5月.

気に入ったものや印象的だったものを撮ってみた.

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オラファー・エリアソン―四連のサンクッカー・ランプ

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塩田千春―Zustand des Seins(存在の状態) - ドレス

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(上)照屋勇賢―告知-森(ラルフローレン)
(下)照屋勇賢―告知-森(ティファニー)
この二つは,紙袋を切り抜いた作品.

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奈良美智―ANYMORE FOR ANYMORE
そういえば前回,前々回のトリエンナーレ愛知でもいくつか作品を見ました.

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会田誠―灰色の山
拡大すると,無数のサラリーマンでできています.
社会通念へのアンチテーゼ作品を作られるため,度々問題になるけれど.

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加藤泉―無題
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加藤泉―無題2010
っていうか,怖っ.

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草間彌生―INFINITY-NETS THROW
必ず水玉なのです.

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今津景―サルダナパールの死のための習作

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大槻透―四季2010
とても艶やかな作品.ミュシャの「四季」が背後にあるのかな.
ミュシャもまた浮世絵の影響を多分に受け,
クリムトの金箔による装飾は琳派の影響とのことだけど,
周りまわって再び日本人作家による再解釈ということなんだろうか.
ミュシャもクリムトも大好物.そしてこの作品もお気に入り.

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ジャナイナ・チェッペ―プリマヴェーラ
今回一番のお気に入り.庭園の池を覗いているような.
色彩配置と微細構造が心地良い.
見れば見るほど色々なものが立ち現われてくる.

あっという間に2時間が経つ.

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外は相変わらず早春の陽射し.







いずれもILCE-6000+Sony E 35mm f1.8, Lightroomにて現像

このあと,名古屋にて8代目+αと飲み会.
何だかんだとみなそれぞれに知恵を使って生き延びてるようだ.

って,おっと,写真撮るの全く忘れてた!