附属名古屋小学校へ。
左も右も全く分からない状態での
初めての引率教員となったわけで、
学生かあるいはそれ以上に緊張。
担当は初等科1年生。
残念ながら参加予定の一人は体調不良により参加できず。
一つ目の授業は3年算数、いきなり外で行われた。
巻尺ならではのものを測る、それを発見し測定するというもの。
子供たちが駆け回り、収拾がつかなくなるのでは、
という心配は無用だった。
ほとんど脱線することなく、
児童らは班ごとに一致協力して活動を進めていく。
後から聞いたことによれば巻尺の実物をこの日初めて見せ、
目盛りの読み方も教えずに始めたのだそうだ。
が、子供たちは試行錯誤とこれまでの経験と照らし合わせ、
その目盛りが何を意味しているのか、
先生の助言を交えながら次第に理解していく姿が印象的だった。
二つ目は6年社会。
ごくごく自然な流れの中で児童の言葉尻をうまく捉えて
授業を展開していく方法は、
その昔習った中学の社会の先生を思い出させた。
教科書を使わないことに反応を示していた引率学生もいて、
なるほど色々な授業がありうるものなんだと、あらためて思う。
観察中、気分が悪くなった学生が出たが、
大事にならなかったのが幸いだった。
午後は場所を変えて討論会。
ただ、ディベートのさせ方などのスキルを持っておらず、
事前に観察の役割分担をしておいたことを利用して、
互いの観察報告会という形でまとめる。
大雑把な観察に留まる学生から鋭い観察眼を持った学生まで、
同じものを見ていても学びの深さがこうも変わるものなのかと、実感。