観察2日目。一通り様子が分かったところで気が抜けたのか、
上履きを忘れた引率学生が出てしまった。これは痛い。
やはり2日目といえど、メールで注意しておくべきだったか。
いや、将来子供たちの手本となろうとする者達に
そこまですべきか...
さて、一つ目の授業は4年理科。
室内で復習と今から行う自然観察の目的を明確にしてから外へ。
ここでもまた班ごとの活動になるのだが、
とにかく全てが規律立っていて、行動が俊敏、見事だった。
自由に観察させるが、ちゃんと時間には戻ってくる。
先日の算数でも思ったが、
これは互いの信頼の上に成り立っている自由であろう。
それを体験的に身に付けていけるこの環境は、
やはり稀有なものだろう。
観察最後の授業は2年国語。
漢字二文字からなる熟語を初めて学ぶ授業。
しかし授業の始まりから我々も思わず引き込まれてしまう。
低学年ということもあるが、
誇張された身振り手振り、メリハリのある声、
一人もおろそかにしないぞ、と感じさせる子供たちとの受け答え。
教師と児童との強烈なパワーのやり取りがあるのだが、
実に繊細な配慮がいたるところに見られた。
教育への理想と、そこにかける情熱が
ひしひしと伝わる授業だった。
午後は再び場所を変えて討論会。
1日目より細かい観察が報告されていたように思う。
それができた学生にとって、
やはりこの観察の機会は意義深いものになったのではなかろうか。
より良く観察できる者が、より良い教育者になる。
そういうことだ。
いや、なにより私自身が勉強になった、というのが本音だ。