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ふとした記憶

相変わらず、泥沼の卒論添削の日々。
ちょっとづつ書き方のコツが分かってきたゼミ生、
まっだまだのゼミ生。いろいろだ。
しかし、みな粘り強く、打たれ強く、研究テーマへの興味を失うことなく、
根気良くやっている。感心だ。
が、やはり息をつく間が無いのには閉口する。

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全く関係無いのだが、朝方ふと
高校時代の音楽科にいた愉快な3人組を思い出した。
文化祭で彼らがやった一瞬のパフォーマンス、
それがこんなに時間の経った今ですら思い出し笑いするほどだ。
こんな風に人に幸せを刻み込んだ彼らは、
やっぱり凄いと思う。
菊里の彼らは今どうしてるだろう。
音楽家として成功してるのだろうか。

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しかし、これほど躍起になって卒論添削するのも、
(多少は自分の趣味と主義があるものの)数理的にきちんとしたものを書く体験をする、
彼らにとっておそらく人生最後の機会だからだ。
極わずかでも数学の奥深さと美しさを肌で感じて
あるいは数理的な思考方法が
どんなに思考を節約し簡潔にしてくれるかを体験してから
現場に向かって欲しいからだ。
また一方では、彼らがどんな風に物事を発想し捉えているかが
添削の中からとてもよく見えてくる。
一緒に議論し、研究対象への理解を深め、
時には思わぬ発見もあったりして
実は私自身が一番楽しんでいるのかもしれない。


そんな彼らも、もう数ヶ月で卒業だ。


さて、自分は誰の記憶に、
何が残せるだろうか。
いや、
果たして何か、残るのだろうか。