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結局,言えなかったので

がくせい ゼミ きょういく おしごと

原稿まで用意しておきながら,また話したいことが話せなかった.
なので,ここに原稿を置いておく.
何の話かって?ゼミ説明会だよ.

■全クラスで講義しているので,どんな雰囲気の人間か,はいくらか分かっているだろうし,卒論の内容はすべて私のページに公開してあるので,ここではどんな願いを持ってゼミを行っているかについて話したい.


■まず感じるのは皆さん,すっかり疲れてしまっている,ってこと.「現場で決して教えることのない数学は,もううんざりだ」と思っている.すっかり数学が嫌いになって卒業していく.でも,よく思い出して欲しい.君たちが小学1,2年の頃って,学校で学ぶことがただただ楽しかったんじゃないか?「学ぶことが楽しい」という感覚は人間に本来的に備わっているものだと思う.


■もうひとつは,大学入試までの「与えられた問題を決まった手順で解く」ことが「数学すること」だと勘違いしたまま卒業していく学生がとても多い.でもそれは「数学する」こととは全く違う,『算数ドリル』に過ぎない
だから現場に行ってから,せっかく目の前で子供たちが瑞々しい感性のまま,たとえそれが間違っているのだとしてもとても重要な「数学的な動きや反応」をしているのにそれが理解できず見過ごしてしまう.またそのときの対応次第では,子供に芽生えつつある「数理の芽」を片っ端から摘み取ってしまいかねない.それは子供にとって,そしてこの国にとって不幸なことだ.そのとき問われているのは,君たちがどれだけ幅を持って「数学してきた」かだ.


■だから我がゼミでは各自が「数学する」ことを最も大切にしている.テーマはできるだけゼミ生の好きなように選んでもらっている.これまでの卒論テーマの殆どは(資料にあげたように)応用数学的なものだ.というのも現実的なものを相手にしたほうが興味を持ってもらいやすいし,数学無しでは社会が成り立たないことも実感できるからだ.ただ,これらのテーマは私自身,専門的に学んだことではないので, 卒論はゼミ生と一緒になって悪戦苦闘する.でも,そうすることでゼミ生一人ひとり「数学する」心を育てていきたい.何より「数学って面白い」ともう一度感じて卒業していって欲しい
「数学は面白い」と感じている先生に教わる子供たちはやっぱり算数・数学が好きになると思う.それは子供にとって,教員にとって,そしてこの国にとって幸せなことだ.どれだけの子供たちが「算数・数学に恋する」か,は正に君たち次第だ


■さて!学生生活の最後に私と「数学しよう」.悪戦苦闘して卒論を書き上げたなら「何故数学を学ぶのか」と子供たちに問われたとき,何らかの自分なりの明確な解答を持って現場に向かえるだろう.大学で学んだ個々の数学の知識はやがて失ってしまうだろうが,人類が長い時間かけて培ってきた「数学する知恵」を持って現場に向かって欲しい


■ゼミの内容について,これまでの卒論全ては私のページに公開してあるので,是非覗いて欲しい.
また,4年前期,実習後から教採が終わるまでゼミは休みにする代わりに,前倒しして3年後期から週2コマ行う.「やりたいテーマ」「問題意識」が明確に決まっているならば,あるいは決まり次第,個別でゼミをする.因みに現4年ゼミ生は初めから個別のテーマを持っていたので,一人一コマでゼミをしている.(週7コマあてている.)
考えようとする学生にはトコトン付き合う.だが,サボる学生は「お客さん扱い」だ.


■なお,最後に忠告.
第一印象や先輩のうわさ話だけで判断せず,できるだけ沢山の教員を訪れ説明を聞くといい.