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このごろのゼミの風景

4年生は教採も終わり,夏休みモードだろうし,一息つきたいだろうけど,
そろそろ本気出さないと,薄っぺらになってしまう「卒論」.
何とか発破かけたいのだが,やはり腰が重い.
まぁ,あの大変さは当事者になってみないと分からないもので,
しかし,それを体験したら卒業してしまうから,結局次世代に「ヤバさ」を継承させる伝がない.
毎年,賽の河原で石積みをするようだ,と感じながら粛々と進める.そうする他ないからだ.


上の写真は,一様分布論に関わる,ある数論の問題をやっているゼミ生のもの.
実際に未解決問題なので,何を発見し(あるいは再発見し)どう話をまとめ,どう落ち着かせるのか,
かなり戦略的に考えていかねばならない.
自分が中学生だった頃に出会ったある未解決問題に,結局四半世紀関わっているのだが,
その問題とも接点を持ちそうな話で,自分はワクワクしている.本人はどうかな.


さて.実はもう尻に火がついているのだけど,つまり今の速度では到底たどり着かないのだけど,
それにまだ気付いていないゼミ生は,いつ気付くかな.