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そして祭りの後

さて,こうして今年の卒論発表も終わり.
本当にのんびりな学年だったので,
こちらは色々と焦るのだが,動かないものは動かない.
それでも最後の最後で帳尻合わせしてきたから,
まぁ,良しとしようか.


ことしから発表の記録道具が手に入ったので,
次年度以降の発表の参考にできる.
大いに活用させてもらうよ,4年ゼミの諸君.


さて,動画から切り出した写真で様子をちらっと.
(卒論のすべてはゼミの風景内の2012年度卒業生 卒業論文 にて)

  • オープニング.

挨拶から.いきなりゼミ長,噛む.



で,発表.

  • 01:A JOURNEY TO THE STARS ― ケプラー方程式からホーマン軌道まで ―

潮汐力と人工衛星軌道計算の話.
トップで緊張しただろうが,最後に10分に収まった,やった!


  • 02:「あなでじな」とけいのはなし ―反復関数系を用いたデジタル表示日時計の構成―

日時計なんだけど例えば10分ごとに影の形が変わって,デジタル表示な日時計を作る話.
追究段階は甘かったけど,プレゼンは頑張った!


  • 03:(株)オオタカンパニー資産倍増計画 ―平均分散分析と資本資産評価モデル―

最もそつなく研究をこなした.複雑な概念もよく自分の物にしたと思う.
だから受け応えも十分だったし,審査員評価も高かった!


  • 04:人生 進んで迷って行き止まり ―迷路の数理と粘菌モデル―

振り返るとあんまりなタイトルだが,後半の話はこちらの指導は全く無く,自力で仕上げた.
提出間際からの異常な追い上げ,お見事!


  • 05:ドレミファそーする? ―音律の数理と音階の構成―

本当に結果になり難く苦労したが,自分はやってて面白かった(ボケとツッコミも).
知らぬうちに,プレゼンスライドの完成度がスゲー!


  • 06:一史渡邊のかたよらない話 ― 一様分布論とMahlerの3/2問題―

最も自分の研究に近く,当初から期待していた数論の話題.
さて,色々と小ネタを挟みながらのプレゼン.妙な間が聴衆を惑わしてくれた!


  • 07:テカチュウ,君に決めた! ―安定結婚問題と交換問題―

当初は安定結婚問題だったが,途中から交換問題に全力.
最後の1月,完全に独力である問題を解いたのはお見事!





何だかんだで,今年度も後半どっぷり卒論に浸かってしまった.
ただ,卒論を挟んでの学生と教員の距離の取り方,
といったものについて色々と考えさせれることの多かったゼミだった.
もちろん学生の持っているポテンシャルを見越してのことだが,
上手い突き放し方をすると,本当に少量の力で学生は育ってくれる.
この辺りが指導者側の真の力量が問われるところ.


例えが悪いが,何かしら盆栽に近いものがある.
その子がどこへ向かって伸びていこうとしているのか,それを迅速に読み取って,
ときどき極わずかの,しかし本質的な修正を加える.
すると学生は,またより広い世界(この場合数学の)に向かって枝を広げていく.
出来上がりは予想できないし,
予想できる範囲なら,その学生を十分伸ばせなかったということ.


徹底指導で予め学生が動ける範囲をしっかり囲っておいて,
軍事教練のように,軍隊のように育てることもできよう.
が,それは自分の最も嫌う教育であるし,それは教育ですらないと思うし,
第一そんな力を自分は持っていない.


そういった意味では今回,結果的に予想外の成長をしてくれたから,
彼らに素直にありがとうと言いたい.
彼らの口から「『数学すること』がちょっと分かった気がする」
といったセリフが自然に出てくれば,僕は大勝利を収めたと思っていい.


あ,もちろん,夜は↓



さて,次は現3年生.
また新たな挑戦のはじまりだ.




ところで,今回活躍したこのビデオカメラ,
型落ちで安かったけど高性能だわぁ〜↓

SONY ビデオカメラ Handycam PJ590V 内蔵メモリ64GB ブラック HDR-PJ590V

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