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情報を「食べる」時代

タイトルを見て「あ,あの話か」と思った人も多いだろうけど,
まずは有名な話を引用.

2週間でABCの歌を歌い,5か月後にはAndroidをHackしてしまった.
そこにはごく自然に子どもたち同士での学びが起こっていた.
彼らは全くもって知的にたくましく,
しかしこれこそが人間が本来的に持っている力なのだと思う.

自分は学校化してしまった現代日本社会に常々疑問を持つ者の一人だ.
ときに一教員の拙いエゴだとか主義だとか,
つまらないイデオロギーだとかで子どもたちを振り回し,
知的たくましさを育てられない,
あるいはむしろ個々人の知性を委縮させてしまう学校という形式が,
この先の未来に対してどんな意味を持つのだろう.
小さな頃から評価評価と追い立てられ,挙句の果て
「そんな難しいことは私には分からないし関係ない,必要ない」と
自らの知性に蓋をさせ,
いとも簡単に知的活動を他人に明け渡してしまう仕組みと風潮は,
日本型「教育」の大きな「成果」のひとつといえよう.

30年前にタブレット時代の到来を予測したネグロポンテ,
次の30年後は「情報を食べる時代になる」と予測する.
つまり知識は「食べて」習得するということだ.
ようやくその時代になって私たちは知識習得から自由になる.
そのときこそ万人が純粋に自らの知性の成長に注力できる,
そんな楽観的な未来をちょっと想像してみた土曜の午後だった.

ビーイング・デジタル―ビットの時代

ビーイング・デジタル―ビットの時代