はい,今年もやりましたよ,オープンキャンパス.
今年は試みで,学生による模擬授業を一部屋独立で行うことに.
昨日,今日二日で数学からは2グループが行った.
1日目,中等数学の学生で.
まずモンティ・ホール問題で遊ぶ.当たったら「じゃがりこ」がもらえるという
インセンティブつきのゲームとその解説.
次にメインの「3色カード」の手品.
これは某4年Sigmaの学生の発案が元になっている.
実際に少し手を動かして考えた者にとっては直感的によく分かるのだが,
これを初めて聞く人たちに短時間で表現するのはなかなか難しかったようだ.
ついでにパスカルの三角形をmod3でみると
シェルピンスキーガスケットが現れることをEXCELで実演した.
最後は同じ部屋に誕生日が同じ人がいる確率について.
「自分と同じ誕生日」だと確率は低いが,
「同じ誕生日のペアがいる」だと人数とともに急激に確率が上がるという話.
この日も60名ほどで調査したらいくつも誕生日ペアがあることが分かった.
二日目,今度は初等算数のグループで.
初等らしい,算数・数学を使ったちょっとした遊びをネタに.
初めに分数の割り算.
何故分数の割り算ではひっくり返して掛けるのか,という典型的な話.
さてさて,改めて解説を聞いて納得できたかな.
次はその筋の人たちには有名な「1089」.
「私,超能力を身につけました!」から始まる,記数法からくるちょっとしたマジック.
こういったものは文字で表せばその構造がよく分かるよね,という話.
最後は,mod10でおこる一見不思議な現象.
加算の過程でフィボナッチ数列が係数に出てきて,
15項目に610≡0 (mod10)が現れて影響がキャンセルされるという話.
振り返ると初めを5555で試したのはそういう意味だったか,と今書きながら思った.
いずれも,短時間で不思議さと納得が得られて丁度良いネタだったと思う.
何れの日も,上手くいったり悔しかったり,
学生らも色々思うところが有っただろうな.
それにしてもどういったことを面白いと教授者本人が思っているか,で
授業というものは様々に変わるのもなんだと改めて感じた.
何はともあれ,お疲れ様っす!