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涼しくならないかなぁ，と思いつつまだまだ夏真っ盛りな感のあるこの日に豊田周辺へ．
これで全箇所を一巡りしたことになる．
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もともと豊田市美術館は雰囲気が好きで訪れるのだが，トリエンナーレでも必ず使われる会場だ．
それでは豊田市美術館から．
今回はSONY α6000(ILCE-6000)+SEL1670ZF4.0一本で．
（豊美T-07）Ceal FLOYER/Fallen Star
県美にも出展していたこの作家，あちらでは音を使った五感への作用だったが，こちらでは光．
プロジェクターから出た星型の光が天井の鏡に反射してそれが床に落ちる．
今思うと，もっと部屋が暗いほうが意図が伝わったのではないかと．
（豊美T-08）Taryn SIMON/「隠されているものと見慣れぬものによるアメリカの目録」
ジャーナリスティックな作品．
そう，普通に生きていると絶対に見ないものについての告発のような．
例えば真ん中の青い光は使用済み核燃料．右の白い円筒は人体凍結保存装置．
（豊美T-10）Reynier Leyva NOVO/革命は抽象である
表現の不自由展閉鎖の煽りを受けた展示．
抗議の意を込めて作品を包んでしまっていたが，それでもこの巨大なモニュメントは，権力というものの強大さを感じさせるに十分だ．
手前の黒い２つの物体は（共産主義圏）労働者が持つ道具のてっぺんが見えているという趣向で，この大きさの続きから権力によるプロパガンダ的な巨大な像を想像させる．
天井から突き出る手の一部は宇宙飛行士ガガーリンの巨大像の一部ということだ．
窓には，できあがりの設計図があった．
そして，壁に掲げられた本来は抽象画だったキャンバスには「不自由展閉鎖」に纏わる記事の載った新聞が巻きつけられていた．
（豊美T-09a）高嶺格/NIMBY (Not in My Back Yard)
豊美近くで巨大な構造物作品を展示しているこの作家．
望遠鏡を覗くと沖縄の米軍基地移設反対のデモの様子がみられるという設定．
遠くの問題と思いがちな事柄を目の前の問題として提示するということかな．
（豊美T-06b）Anna HULAČOVÁ/アセンション・マーク I
SF的で色彩鮮やかな，ディストピア．
（豊美T-06a）Anna HULAČOVÁ/ミッションからの帰還
そういえば，入るときは気づかなかったけど，会場入口にも同じ作家の作品があった．
（豊美T-11）Stadio Drift/Shylight
天井から吊るされたなめらかに有機的に上下してひらりひらり揺らめくライト．
最近流行りのクラゲが舞う水族館のような．
これを下から寝転んで見上げる．ついつい何十分もぼ～っと眺めてしまう．
ちょっと写真枚数が増えたので，豊田駅周辺編は次の記事で．
