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教育実習研究授業

午前中、俳優・奥田瑛二さんの出身校でもある小学校へ
教育実習生の研究授業参観。
何より児童らが落ち着いていて、
実習させていただくのに大変いい環境だ。
授業は5年生で直角三角形の面積の求め方。
折り紙を配布して発見的に面積を求めていく。
算数的側面において詰めるべきところが目に付いたが、
なにより実習生がのびのびと教えていたのが印象的。
良い所で勉強できたのではないだろうか。

午後はその足で即、名古屋の附属中学へ。
ゼミ生が実習生として二人お世話になっている。
どうしても一人目の授業の頭には間に合わなかったが、授業の大方は観察できた。
中学2年、多角形の内角の和の求め方をこちらも発見的に学習していく方法だ。
しかし実に発表が盛んで、生徒同士が活発な意見交換をしていた。
意見、解法が実習生の意図を超えて出され、
授業が荒波に揉まれているようだった。
あれだけ闊達に意見が出る。
それならそれを利用して、一つ一つを取り上げ、
黒板の上でそれを体系立って紹介できれば
とても完成度の高い授業になっただろう。
しかし、生徒の荒波に揉まれながらも、
ちゃんと目的地に着けるようになるのは、
かなりの経験が要ることだろうとつくづく思った。
しかしあるいはこれが彼独特のスタイルへと成長していくといい。

引き続き二人目、中学1年の比例。
座標平面の導入と(特に負の領域)、比例定数の意味について。
その前の授業で整数値での比例関係、比例定数について学んでいる。
さて、今回はこれを連続量に広げる。
これは単純に難しい。
比例定数というものをどのようなスタンスで子供たちに発見させたいか。
そこを教師が明確に意識しながら、しかし表には出さず見つけさせる。
授業者のセンスが高く問われる場面だろう。
「比例のグラフは直線になります」と言ってしまえば
それで生徒たちの頭に固定されてしまう。
なぜ直線で結んで良いのかを
その後の人生で再び考える場面が普通はあるだろうか?
xとyの比が一定であること、
それが連続量にも押し広げられること、
それを図にすれば直線として描けること、
これを数学的に深入りせず
(しかし数学教育的には深入りするのかな)
生徒に伝えるにはどうするか。
難しい場面だった。
実習生本人は不完全燃焼だったらしく、沈んでいたが、
どうしてどうして、堂々としていい授業っぷりだったと
今静かに思い返している。