遊び tokidoki 仕事

数学と音楽と教育と遊び

| おしごと - きょういく - がくせい - ゼミ - イベント | すうがく - おんがく - 数理音楽 - DTM - かがく - scratch
| Art - photo - おきにー - Tips - ものもう - あれこれ | About - Top

team Labo in NAGOYA

11月からやっていた team Labo in NAGOYA.
卒論騒ぎがようやく片付いたし,もう数日でこのイベントも終わってしまうので慌てて行ってきた.
もちろん代休をとっての平日の敢行.でないと,ちびっこ達に埋もれてしまうから.
場所は伏見の科学館.

team Laboの活動はずっと気になっていたし,もし自分が20代だったら絶対に就職を目指していたであろう会社だ.
人工生命と数学とアート.
この辺りの繋がりは1980年代頃からずっと気になっているテーマの1つだからだ.
今の世になって,ようやくあの頃夢想していた作品がこうして実現されて見られるようになった.

入って一つ目の部屋は花で象られた生き物たち.
これら生き物たちは,人の動作に対してインタラクティブに反応する.
f:id:okiraku894:20200213104031j:plain
f:id:okiraku894:20200213104035j:plain
f:id:okiraku894:20200213104155j:plain
f:id:okiraku894:20200213104223j:plain

二つ目の部屋は象形文字に触れるとそれが実体化するアトラクション.
ヨーロッパの方々がえらく興奮しながら漢字に触れていた.
f:id:okiraku894:20200213104320j:plain
f:id:okiraku894:20200213104422j:plain
f:id:okiraku894:20200213104405j:plain

三つ目の部屋は触れると何か一言しゃべるバルーンの部屋.
今ひとつピンとこなかったので撮影せず.

四つ目の部屋では大きなクジラが部屋全体を舞うなか,人々が描いた小動物たちがスキャンされて壁を這い回る.
f:id:okiraku894:20200213105252j:plain
f:id:okiraku894:20200213105946j:plain
f:id:okiraku894:20200213105942j:plain
f:id:okiraku894:20200213105931j:plain

ほかにも手が置かれるとそれをよじ登ったり,弾くような動作をすると小人たちがふっとばされたり,などといったインタラクティブなプロジェクションのあるテーブルとか.
f:id:okiraku894:20200213105442j:plain

滑り台を滑って果物や花にふれると,それらがワッと咲き乱れるアトラクションとか.
f:id:okiraku894:20200213105536j:plain
f:id:okiraku894:20200213105713j:plain

最後の部屋も,描いた作品がそのまま水族館に登場して泳ぎ回るアトラクションだったり.
f:id:okiraku894:20200213110304j:plain
f:id:okiraku894:20200213110259j:plain
f:id:okiraku894:20200213110320j:plain

このイベントは明らかに子供向けなんだけど,もう少しアートよりになるとまた面白い世界が描けそうなんだ.

このあと,県美の「コートールド展」にも行ってきた.
こちらはまた超有名な印象派作品ばかり.
一方で意外な人の意外な作品もあったりと,これがまた面白かったのだが,撮影はせず.
3月半ばまでやっているから,もう一度行ってみようかな.

いずれもILCE-6000+Sony SEL16-70Z F4.0, Lightroomにて現像

ともあれ今年度も終わった

終わったよ,本年度の卒業論文審査会.
気付いたら,プレゼンのタイトル画面がこんなことになっていた.
あれれ,センスが良くなっている!
f:id:okiraku894:20200213233709p:plain

で,肝心の内容なんだが,昨年度の13代が優秀すぎて,ほとんど手がかからなかったのに対し,本年度14代では小人さんがほとんど出突っ張り.
これだけ出動したのはちょっと過去にはない.そして,もうこんなことはしない.
しなくて良いようにゼミ生を動かしていかねばね.

まぁしかし,プレゼンでは教育学部生らしく頑張った.
どうやらプレゼン練習の初期段階ではつべこべ言わず見守る(あるいは敢えて全く見ない)ほうが良いようだ.仲間内であれこれやる中で知恵をつけるらしい.


どういうわけか,一人トイレに行っているスキに撮影→
長年,ゼミに使っていたこのお気に入りの部屋も,改修工事で使えなくなる.1年後は自分の研究室でゼミができるかな(何しろ部屋面積が現在の2倍!)


そうそう,個人的趣味でもある「数理音楽」では,いくらか収穫があった.
やはり議論するとネタがいくつも芽生えてくる.
次年度,これらをまとめるともう一歩突っ込んで「調性音楽の組合せ論的特徴」が抽出できると思われる.

それはそうと,卒業論文のみのことではないのだが,この数年ますます学生たちの文章が拙くなってきているように思われてならない.
ついには自分の研究の総括であるイントロですら辿々しく,あるいは全く書けないという有様.
(といっても,今回は赤入れ添削作業をすっ飛ばしたので,それが教育的にはまずかったと反省している.でも,もうそんな元気が出なかったんだ.)
もう,AO入試とか学校推薦とか妙な入試枠なんか作ってないで,入試は国語一本で良いんじゃないかな.
母国語ができないなら,どんな学問もやれないのだから.
「アクティブラーニング」とか「主体的・対話的で深い学び」とか言う前に,まず「読み書き」きちんとしようよ.
もはや「教科書が読めない」のは,教員自身なのかもしれないよ.

【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち

【2019年ビジネス書大賞 大賞】AI vs. 教科書が読めない子どもたち

  • 作者:新井 紀子
  • 出版社/メーカー: 東洋経済新報社
  • 発売日: 2018/02/02
  • メディア: 単行本

「情の深さと浅さ」展

何だかんだと話題になったあいちトリエンナーレ2019.
今回も幾度かに渡って調査を行ってきた.
tokidoki.hatenablog.jp
tokidoki.hatenablog.jp
tokidoki.hatenablog.jp
tokidoki.hatenablog.jp
tokidoki.hatenablog.jp

と同時に,今回のトリエンナーレでは,それに付随するアート展にも足を運んだ.
tokidoki.hatenablog.jp

今回はヤマザキマザック美術館で催された「情の深さと浅さ」展の調査報告.
県美で唯一見られないでいた伊藤ガビンの展示の整理券を朝一で獲得して,予約時間までの2時間ほどで回ってみた.

柴田麻衣.
エレベータを降りてすぐ,大きな絵.
ヨーロッパ,アジア,南アメリカの戦争が,窓を通して.
f:id:okiraku894:20191013110149j:plain
f:id:okiraku894:20191013112722j:plain
f:id:okiraku894:20191013112733j:plain
f:id:okiraku894:20191013112758j:plain

深川瑞恵.
ガラスの儚さと,命の強かさと.
f:id:okiraku894:20191013103109j:plain
f:id:okiraku894:20191013103229j:plain
f:id:okiraku894:20191013103253j:plain
f:id:okiraku894:20191013103335j:plain
f:id:okiraku894:20191013103540j:plain

加藤真美.
f:id:okiraku894:20191013105951j:plain
f:id:okiraku894:20191013110011j:plain

上田薫.
ハイパーリアルの絵画.
f:id:okiraku894:20191013103723j:plain
f:id:okiraku894:20191013103808j:plain

長谷川哲.
もととなる写真を転写して,中心の人物だけ残して引っ掻いて周りを消した.
1枚目は確か円頓寺界隈の風景.
f:id:okiraku894:20191013103626j:plain
f:id:okiraku894:20191013103614j:plain

河合里奈.
ちょうどその場に作家さんがおられて,何やら友人に熱く語っていた.
f:id:okiraku894:20191013110847j:plain

清河北斗.
モビルスースの頭のような,王蟲のような.
f:id:okiraku894:20191013110903j:plain

藤原史江.
樹だった記憶,とかそんなようなタイトル.
f:id:okiraku894:20191013111222j:plain
f:id:okiraku894:20191013103920j:plain

蓮沼昌宏.
上の取っ手をゆっくり回すと,パラパラ漫画になる.
f:id:okiraku894:20191013104057j:plain

吉田友幸.
光を描いている.
f:id:okiraku894:20191013104213j:plain
f:id:okiraku894:20191013104224j:plain

山田七菜子.
その意味では,この作品も近いところを目指しているのかな.
f:id:okiraku894:20191013110933j:plain

松浦進.
f:id:okiraku894:20191013104248j:plain
f:id:okiraku894:20191013110747j:plain

田中里奈.
f:id:okiraku894:20191013104343j:plain
f:id:okiraku894:20191013104316j:plain

杉山健司.
すごく奥行きを感じる作品なんだが,これ,柱状の箱の中に作ったものを鏡で反射させて見せている.
f:id:okiraku894:20191013104515j:plain
f:id:okiraku894:20191013104540j:plain
f:id:okiraku894:20191013110609j:plain
f:id:okiraku894:20191013110639j:plain
f:id:okiraku894:20191013110650j:plain
f:id:okiraku894:20191013110548j:plain
f:id:okiraku894:20191013104604j:plain

高木基栄.
精神分析の用語をタイトルにしていた,ガラス作品.
f:id:okiraku894:20191013104653j:plain
f:id:okiraku894:20191013105144j:plain
f:id:okiraku894:20191013104621j:plain

山内喬博.
コップのあとが机についちゃった,的な.
f:id:okiraku894:20191013104741j:plain
f:id:okiraku894:20191013110525j:plain
f:id:okiraku894:20191013110535j:plain

原游.
Andy Warhol的な.
f:id:okiraku894:20191013104810j:plain
f:id:okiraku894:20191013104840j:plain

大森準平.
縄文 in 2019.
f:id:okiraku894:20191013104915j:plain
f:id:okiraku894:20191013105343j:plain
f:id:okiraku894:20191013104948j:plain

高橋大地.
よ~くみるとグラフ用紙のように細か~い線が描かれていた.
f:id:okiraku894:20191013105035j:plain
f:id:okiraku894:20191013105106j:plain

設楽陸.
先日の瀬戸現代美術展にも出品してたね.
f:id:okiraku894:20191013105236j:plain
f:id:okiraku894:20191013105248j:plain

セシル・アンドリュ.
辞書にこだわった作品.
どこに?シュレッダーで辞書を切り刻んでフラスコに詰めたり,1ページづつ切り取って折って重ねたり,ビリヤード玉のように丸めたり.
f:id:okiraku894:20191013105419j:plain
f:id:okiraku894:20191013105805j:plain
f:id:okiraku894:20191013105604j:plain
f:id:okiraku894:20191013105630j:plain
f:id:okiraku894:20191013105524j:plain

公花.
染色の作品.
f:id:okiraku894:20191013105711j:plain
f:id:okiraku894:20191013111648j:plain

山田純嗣.
2.5次元のような,不思議な空間.
f:id:okiraku894:20191013103149j:plain
f:id:okiraku894:20191013103129j:plain

ところで,このヤマザキマザック美術館は,もともとアール・ヌーヴォー作品を多数コレクションしているところだ.
それらと現代アートを融合させて展示するといったことを,これまでにもしばしば行っている.
f:id:okiraku894:20191013110327j:plain
f:id:okiraku894:20191013110500j:plain
f:id:okiraku894:20191013110734j:plain
f:id:okiraku894:20191013110807j:plain
f:id:okiraku894:20191013110354j:plain
f:id:okiraku894:20191013110411j:plain
f:id:okiraku894:20191013111452j:plain
f:id:okiraku894:20191013111547j:plain
f:id:okiraku894:20191013111732j:plain

そうこうするうちに,あっという間に2時間.
外は秋晴れだった.
f:id:okiraku894:20191013113943j:plain
そして県美へ.
(撮影はいずれもILCE-6000+SEL35F1.8OSS and SEL1670ZF4.0, Lightroomにて現像.)

www.mazak-art.com

瀬戸現代美術展2019

トリエンナーレがあると,関連していくつかの美術展も開かれる.
今回は「旧産業技術総合研究所中部センター瀬戸サイト」に愛知で活躍する作家たちの作品が集結.
4階建ての建物のうち3階までが作品で埋め尽くされる.
f:id:okiraku894:20191006141127j:plain

入ってすぐの庭にある作品から.
f:id:okiraku894:20191006131905j:plain

鷹野健/日本の部屋.
f:id:okiraku894:20191006131351j:plainf:id:okiraku894:20191006131411j:plainf:id:okiraku894:20191006140526j:plain

庭を通過すると元窯場.
f:id:okiraku894:20191006131451j:plain

井出創太郎.
f:id:okiraku894:20191006131512j:plainf:id:okiraku894:20191006131556j:plainf:id:okiraku894:20191006131630j:plainf:id:okiraku894:20191006131701j:plain

安藤正子.
f:id:okiraku894:20191006131542j:plainf:id:okiraku894:20191006131748j:plain

で,再び建物へ戻る.
f:id:okiraku894:20191006131905j:plain
部屋ごとに作家の作品が広がる.

鷹野健.
f:id:okiraku894:20191006132015j:plainf:id:okiraku894:20191006132039j:plainf:id:okiraku894:20191006132053j:plain

鈴木一太郎.
f:id:okiraku894:20191006132111j:plainf:id:okiraku894:20191006132133j:plainf:id:okiraku894:20191006132157j:plainf:id:okiraku894:20191006132359j:plain

箱山朋実.
f:id:okiraku894:20191006132233j:plainf:id:okiraku894:20191006132306j:plainf:id:okiraku894:20191006132319j:plain

ちょっと広めに部屋には設楽陸,近藤佳那子二名の作家作品.
f:id:okiraku894:20191006132511j:plain

設楽陸.
f:id:okiraku894:20191006132528j:plainf:id:okiraku894:20191006132636j:plainf:id:okiraku894:20191006132648j:plain
f:id:okiraku894:20191006132721j:plain

近藤佳那子.
f:id:okiraku894:20191006132552j:plainf:id:okiraku894:20191006132605j:plain

栗木清美.
f:id:okiraku894:20191006132738j:plainf:id:okiraku894:20191006132812j:plainf:id:okiraku894:20191006132834j:plain

後藤あこ.
f:id:okiraku894:20191006132904j:plainf:id:okiraku894:20191006132921j:plainf:id:okiraku894:20191006132939j:plain

鈴木優作.
f:id:okiraku894:20191006133010j:plainf:id:okiraku894:20191006133032j:plainf:id:okiraku894:20191006133102j:plain

古畑大気.
f:id:okiraku894:20191006133128j:plainf:id:okiraku894:20191006133142j:plain

植松ゆりか.
f:id:okiraku894:20191006133208j:plain
多分ぬいぐるみたちを裏表反対にして,真っ白に塗った作品.
f:id:okiraku894:20191006133304j:plainf:id:okiraku894:20191006133319j:plain

そして巨大な蛇.
f:id:okiraku894:20191006133222j:plain

栗本百合子.
f:id:okiraku894:20191006133407j:plain

おそらく窓を模した長方形の枠.
色合いが,一日の変化を,あるいは季節の移ろいを想像させる,スッキリした好きな作品.
f:id:okiraku894:20191006133443j:plainf:id:okiraku894:20191006133504j:plainf:id:okiraku894:20191006133515j:plain

で,さらに地下へ繋がる階段があった.
f:id:okiraku894:20191006133529j:plain

設楽知昭.
f:id:okiraku894:20191006133624j:plainf:id:okiraku894:20191006133654j:plain

で,2階に登ったっけ.

阿野太一.映像作品.
f:id:okiraku894:20191006133748j:plain

真塩かおり.
f:id:okiraku894:20191006133840j:plainf:id:okiraku894:20191006133857j:plainf:id:okiraku894:20191006133914j:plain

そして,本家トリエンナーレにも出展していた,文谷さんの作品もあった.
f:id:okiraku894:20191006134006j:plain

文谷有佳里.
f:id:okiraku894:20191006134023j:plainf:id:okiraku894:20191006134039j:plain

塚本南波.
f:id:okiraku894:20191006134148j:plainf:id:okiraku894:20191006134209j:plainf:id:okiraku894:20191006134219j:plainf:id:okiraku894:20191006134250j:plain

栗木義夫.
f:id:okiraku894:20191006134318j:plainf:id:okiraku894:20191006134343j:plainf:id:okiraku894:20191006134358j:plainf:id:okiraku894:20191006134410j:plainf:id:okiraku894:20191006134443j:plain

ザ ニュースペーパーズ.映像作品.
f:id:okiraku894:20191006134511j:plainf:id:okiraku894:20191006134533j:plain

城戸保.
f:id:okiraku894:20191006134716j:plain

部屋に備え付けの備品と作品がマッチしてカッコ良かった.
f:id:okiraku894:20191006134733j:plainf:id:okiraku894:20191006134749j:plainf:id:okiraku894:20191006134820j:plainf:id:okiraku894:20191006134838j:plain
で,借景っぽかったので,撮ってみた.
f:id:okiraku894:20191006140454j:plain


このあたりから3階だったっけ.

磯部由香子.
f:id:okiraku894:20191006134909j:plainf:id:okiraku894:20191006135026j:plain

葉栗里.
f:id:okiraku894:20191006135046j:plain

メルヘンな世界が広がる.
f:id:okiraku894:20191006134937j:plainf:id:okiraku894:20191006134956j:plainf:id:okiraku894:20191006135723j:plainf:id:okiraku894:20191006135015j:plainf:id:okiraku894:20191006135648j:plainf:id:okiraku894:20191006135700j:plain

小杉滋樹.
f:id:okiraku894:20191006135102j:plainf:id:okiraku894:20191006135118j:plainf:id:okiraku894:20191006135129j:plain

横野明日香.
f:id:okiraku894:20191006135153j:plainf:id:okiraku894:20191006135208j:plainf:id:okiraku894:20191006135221j:plain

瀬川麻衣子.
f:id:okiraku894:20191006135257j:plainf:id:okiraku894:20191006135315j:plainf:id:okiraku894:20191006135338j:plain
f:id:okiraku894:20191006135346j:plain

3階までしかないはずなのに,何やら4階への誘いが.
おっと,そして密かすぎて気づかなかったのだけど,緑の三角コーナーみたいなのも作品.
花木彰太.
f:id:okiraku894:20191006135500j:plain

永田圭.
じゃ~ん.とうせんぼかぃ!
f:id:okiraku894:20191006135523j:plain

あと,監視カメラとか書いてるけど,嘘やんけ.そこまで作品ね.
f:id:okiraku894:20191006135558j:plain

と,日曜の午後にフラッと訪れてみた.
www.facebook.com

さて,いよいよ今年のトリエンナーレもあと一週間.
来週は最後に名古屋界隈をざっと見よう.

あいちトリエンナーレ2019―第1次調査 豊田駅編

aichitriennale.jp

さて,豊田散策の続き.今度は豊美を出て街中アートへ.
f:id:okiraku894:20190907123523j:plain

豊美に隣接して旧豊田東高校跡地があるのを知らなかったのだが,そこに巨大な作品がある.
f:id:okiraku894:20190907123741j:plainf:id:okiraku894:20190907123830j:plain

(豊美T-09b)高嶺格/反歌:見上げたる 空を悲しも その色に 染まり果てにき 我ならぬまで
f:id:okiraku894:20190907124721j:plain
これは使われなくなった高校のプールの底を切り出して垂直に建てるという,ほとんど土木工事のような作業によってできている作品だ.
しかし,これを実際に目の前にすると圧倒される.
何でも高さは9m.そう,トランプウォールと同じ高さだ.
はるばるユートピアを目指して何百キロも歩いてきた先にこの壁が立ちはだかっていたなら,どれほどの絶望に叩き落されることだろうか.
f:id:okiraku894:20190907124005j:plainf:id:okiraku894:20190907124031j:plain

裏はこんな感じ.やはり巨大建造物だ.
f:id:okiraku894:20190907124306j:plain

それでこの短歌なのか.
「見上げたる 空を悲しも その色に 染まり果てにき 我ならぬまで」
f:id:okiraku894:20190907124759j:plain

順番が前後するけど,先にシティープラザ.
f:id:okiraku894:20190907134807j:plain

(豊美T-03b)和田唯奈(しんかぞく)/レンタルあかちゃん
参加する体験型の作品なのだけど,オジサン一人では参加しづらく,参加しなかったよ,ゴメン.
f:id:okiraku894:20190907134853j:plainf:id:okiraku894:20190907135024j:plainf:id:okiraku894:20190907134958j:plainf:id:okiraku894:20190907135018j:plainf:id:okiraku894:20190907135053j:plainf:id:okiraku894:20190907135201j:plain


そして同じ作家の作品群へ.
ただ,見る順番を終いからにしてしまったために,意味がつながらず,跡から振り返って意図が分かったよ.

(豊美T-02c)小田原のどか/↓ (1923−1951)
公共彫刻というものについての学術的考察.
それは社会の変遷を記録するものだったり,その時代を集約・象徴するものだったり.
豊美のレニエール・レイバ・ノボの作品はフィクションだったけど,こちらは日本の近現代を表象したものだ.

公園にふと建てられた"演説台"とも思えてしまうこの台,時代の変遷とともに様々な彫刻がこの上に設置され,またされていく,という想像を引き起こす仕組みだ.
とはいえ,この台を見ただけではそんなことは分からない.豊田駅内にあるこの作家による資料を読まなければ.
f:id:okiraku894:20190907134510j:plain
f:id:okiraku894:20190907134525j:plain

で,駅内に進むとネオンの作品.

(豊美T-02b)小田原のどか/↓ (1946-1948)
これも,これを見ただけでは意図は分からない.
跡の資料を読むと,これは長崎の原爆の爆心地に1946-1948の間だけ置かれていた,矢の形をした標識を象ったものなのだそうだ.
f:id:okiraku894:20190907135554j:plain

で,これらのもとになる資料を集めた展示が
(豊美T-02a)小田原のどか/↓ (1946-1948 / 1923-1951)
なのだが,webにこの作家による投稿記事があったので,それを参照しよう.
artscape.jp

それから,「表現の不自由展」の事の顛末を冷静に学術的に分析した非常に興味深い彼女の記事も見つけたので貼っておく.
bijutsutecho.com


さて,最後に小難しい理屈はこれまでにして,トリエンナーレには必ずあるナンセンスもので締めくくろう.

(豊美T-01)トモトシ/Dig Your Dreams.
ラーメン屋が入っていたという店舗の跡地で豊田市民を巻き込んで発掘をする,というプロジェクト.
で,↓が発掘後の地面なのだけど,何か気付くかな?
f:id:okiraku894:20190907141257j:plain

ええ,トヨタのエンブレムの一部なんですわ.
f:id:okiraku894:20190907141652j:plain

そう,この豊田市は縄文の時代からトヨタがあったのだ,というフィクションのもと,市民が掘り進めていくと土中からトヨタに纏わる品々が出土する,という仕組みだ.
出土物はこんな感じ↓
トヨタのマーク入ってるでしょ.
f:id:okiraku894:20190907141328j:plainf:id:okiraku894:20190907141338j:plain

で極めつけが↓
こんなんも出土したと...
f:id:okiraku894:20190907141643j:plain

この一連のプロジェクトの様子が1時間ほどの映像として放映されていて,あまりのバカバカしさに全部見てしまったわ!
こういう,大真面目に馬鹿をやる作品ってトリエンナーレごとに1つ2つあるけど,実は好き.

このほか,映像作品はいくつかあったけど撮影はしなかった.
特に喜楽亭にあった作品(豊美T-04)ホー・ツーニェン/旅館アポリアは音響によってわざと障子や窓が揺れるようにできていて,会場の暗さと古さと相まって,戦時中の息苦しさがとても伝わる作品だった.

さて,これで全会場を見て回った.
会期末頃にもう一度名古屋界隈を巡回しよっと.