青色LEDによる3人同時ノーベル物理学賞で湧く世間なわけだが
(そしてなぜNHKは「赤崎さん,天野さんなど3人」といって中村氏の名前出さないの?
というツッコミは日本のどれくらいの人がしていたのか興味深い.←そこ?),
21世紀はLEDで照らされる,という選考者の発言になるほどと思いつつ,
量子コンピュータという道具は21世紀のもう一つの巨大な光のように思う.
20年ほど前,院生時代に量子コンピュータ,量子暗号,量子テレポーテーションは
その理論が話題になっていて,自分らも仲間と共にちょっと齧ってみたことがある.
ただ,量子コンピュータにのるアルゴリズムがえらく限定されたものに思えて,
実現しても使えるのかなぁ,などといぶかっていた.
あれから20年.机上に思えていたものが,いつの間にか現実になりつつある.
GoogleやNASAが買った,というD-Waveの量子コンピュータの記事が目に留まったので.
なるほどね,まずはてっとり早くかつ汎用性の高い離散最適化問題に特化して,
量子アニーリングか.昨年度卒業したゼミ生の卒論でも量子コンピュータが登場したが,
やっぱり何か「人工的」(アルゴリズムなんだから当たり前なのだけど)
な感じがして,20年前の心境に近いものを感じていた.
が,この量子アニーリング,重ね合わせ状態を利用するという点では一緒だが,
より自然に任せた形で最適解を発見するわけで,
何だかとても「柔らかい」方法論のように思える.
しかしなぁ,ここ数年Googleって企業が怖くなってきた.
D-Waveを買い込んで自社独自で量子コンピュータを開発してるようだし,
あのBigdog*1で有名な軍事用ロボットを開発しているBoston Dynamicsを
ちょっと前に買収してしまっていたし.
Amazonに続きGoogleもドローン配達を考え出したし.
ここにあとリキッドメタルの技術がくっついてきたりしたら,
Google = Skynetなんて構図も...怖っ!
え,何のことかって?
きっと若い人たちはもう知らないかもしれない↓
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*1:最近は物も投げられるようになったらしい.
Dynamic Robot Manipulation - YouTube