先週に引き続き,美術館探訪.
まず名古屋市美術館ではシャガール展.
ただし,今回面白いのはシャガールの三次元作品たちがテーマだったこと.
けれどいわゆる彫刻というよりは絵画の延長のような,レリーフのような作品.
シャガールの世界はあくまでも絵画的であって,そしてコラージュ的だ.
今回発見だったのはコラージュ作品を重ねるうちに
シャガールは時間もコラージュしていったのだということ.
だからシャガールの作品は時間軸まで含めた四次元的なんだってこと.
絵画なのにね.
いや,四次元から見た最も美しい物語風景を二次元に射影した,
ということなのかもしれない.
次に株主優待を使ってのミュシャ展@松坂屋美術館.
ミュシャは何度も見てきたけれど,
あの美しい女性たちの原点となる若き日の作品が見られたのは興味深かった.
そうして最後にヤマザキマザック美術館にて,はしもとみおの動物の木彫り作品.
ヤマザキマザックコレクションのアール・ヌーヴォ―の調度品たちに溶け込む木彫りの動物たち.
そうそう,絵画もあった.
彫ることが頭にあるから,解剖学的によく観察している.
高級ベッドで遊ぶ木彫りの猫たち.