遊び tokidoki 仕事

数学と音楽と教育と遊び

| おしごと - きょういく - がくせい - ゼミ - イベント | すうがく - おんがく - 数理音楽 - DTM - かがく - scratch
| Art - photo - おきにー - Tips - ものもう - あれこれ | About - Top

もう,往復の車中はずっとエンドレスで

Kapustin の toccatina.
Jazz独特のリズム感と和声に,何ともてこずってちっとも進めないし,
練習の時間もほとんど取れないので,
もう耳から憶えてしまおうと,通勤の車中はエンドレスで流す.
う〜ん,かっけぇ〜〜〜♬


中盤から終盤にかけての複雑な音列に旋律が絡み合っている一瞬,
ギリギリの音が使われてるシーン.
Jazzのイディオムなんか,まだ全然分からないけど,
これがまた何ともオシャレ.


↑クリックでFinale2012による同部分の演奏 mp4


いつか弾けるようになっかなぁ...

カプースチン 8つの演奏会用エチュード 作品40 PRHYTHM EDTION

カプースチン 8つの演奏会用エチュード 作品40 PRHYTHM EDTION



もう一度音律を見直してみようと思った

音楽と数学についての卒論ネタが滞ってきたこともあって,
この頃は寝ても覚めても音楽,特に音律について考えている.
つまったら基本に戻るという大原則のもと,
ピタゴラス音階純正律の成り立ちをグラフにしてみた.
ま,なぜ七音階なのか,という問題はとりあえず後回しにして,
倍音あるいは周波数が単純な整数比となることを目指して作られた様子を
直感的に見てみたかった.
周波数2倍が1オクターブで,人の耳はそれを同じ種類の音と捉える,
という人類共通の性質を基にするなら,
周波数比はすべて底を2とした対数で捉えればいい.
そこで,ピタゴラス音律は {m×log23}({ }は小数部分)をm=-1,0,...,6 で,
純正律は {m×log23+n×log25} をm=-1,0,1,2,n=0,1として並べてみる.
(↓クリックで拡大)




横軸が mを表し,縦軸が対応する小数部分.
系列 P5は {m×log23} の軌道.P5,3 はこの軌道の m=3 のときを表す.
一方,系列 M3は {m×log23+log25} の軌道.M3,1 はこの軌道の m=1 のときを表す.
なるほど,純正律のほうが0軸からあまり離れないように作ったようにも見える.
だから単純な整数比を維持できている.純正律なら C:E:G=4:5:6 と収まるが,
ピタゴラスになると C:E の時点で 3^4=81 なんて出てきてしまう.


ついでに平均律からのずれも見てみよう.




ピタゴラスが,どんどん平均律に比べ上がっていくのに対し,
純正律は E,A,B で減らすように並んでいる.
生成元 log25 がその作用の元となっている.
もちろん F,G で平均律が良い近似をもたらしている訳は,
log23 の連分数近似 19/12 による.
音律が完全5度あるいは完全4度の発見から育っていったとするのなら,
テトラコード C,F,G,C をまず大事にしたはずだ.
そして世界中の古代の音律には確かに,このコードが入っている.
そして,12音音階の由来も,あるいはこの連分数近似を
感覚的に人類が掴み取ってきた証,ととることもできよう.
だが,西洋音楽はなぜ7音音階に成長したのか?
それがこのひと月ほど,ずっと頭の中でぐるぐる回ったままだ.


おっと,それから.
純正律は西洋和声,特に CEG などの三度の積み上げ和声を大切にした結果できた,
つまり縦方向の音楽を重視したということだが,
これがもう一つの音楽の方向,旋律と実に仲が悪い.
というのも,log23 と log25 の
二つの代数的に独立な生成元で音階を作ってしまったからだ.
しかし,これ以上書くと卒論で書くことがなくなるからやめとこ.


さて,当人,頑張ってるかなぁ...

やっぱ,かっけぇよ,Kapustin

ニコライ・カプースチン.ロシアの作曲家なんだけど,
作風はJazzをクラシックに読み替えたという感じだろうか.
一番有名な「8つの演奏会用エチュード」第3番のToccatinaが,かっけぇ.
アムランが弾いたのがYoutubeにあった.超絶技巧のアムラン,やっぱ軽々弾いてはる.


実は2年ほど前,初めてカプースチンを知って取り組んだ.一か月粘ったが,挫折.
毎朝30分のピアノじゃ歯が立たんってことだ.


で,久しぶりにYoutubeでToccatinaのいろんな演奏を漁ってたら
DrumとBaseを入れたバージョンを発見.うぉぉぉっ,か,かっけぇ〜〜〜!

で,触発されて譜読み.通すだけで40分 ―― あほか,と.譜読み遅すぎ,と.
ただ,ゆっくり弾くだけでもクラッシックでは捉えきれないJazzの和声にシビレる.
どうしてこの文脈でそんな音が使えるのだろう!とか.
Jazzの和声の数理,なんとか上手く捉えられないものかと,永年思ってきた.


さて,練習練習.
おっと,譜面はAmazonでも買える.弾ける人,挑戦してみて↓

カプースチン 8つの演奏会用エチュード 作品40 PRHYTHM EDTION

カプースチン 8つの演奏会用エチュード 作品40 PRHYTHM EDTION

  • 作者: 川上昌裕,ニコライ・カプースチン,アントニー・ニューエル
  • 出版社/メーカー: プリズム
  • 発売日: 2008/11/29
  • メディア: 楽譜
  • 購入: 2人 クリック: 7回
  • この商品を含むブログ (7件) を見る

ブラームス!


夏前半の仕事に一しきりつけたところで,
愛教オケ.
振り返ると,非常勤時代の1999年春から
ずっと年2回聴きにいっている.
この夏はブラームスの2番.
1,3,4番に比べてキャラクターは薄いけど,
やっぱりブラームスのハーモニー.
改めて思ったのだが,この曲,
もしかすると会場で聴くよりも,
演奏者として中で聴いたほうが
楽しめるのかもしれない(特に弦).


おや.
愛教オケで2番聴くのは
2回目かもしれない.
1,3,4番はやらないのかなぁ...
(↑密かなリクエスト)



晩秋になると3番と4番が聴きたくなる.
しかし,あの枯れ具合,若者には難しいのかな.


っていうか,
行く途中,ひっどい土砂降りにあった.
おかげで,冷房,さっぶいさっぶい!


次は3月だね.
どんな気持ちで迎えられるかな.











シュピオケ、行ってきた!

で〜ん。

って、この写真は2週間前のものだけど、今日もフラッと立ち寄ってみた、トリエンナーレ。
ずっとやってたのに、何だかんだと用事で10月に入ってやっと見物。
現代アートは元々好きだけど、今回のはどうかなぁ。
何ていうか、君らどこいくの?という方向感の無さを再び味わう。
宮永愛子さんの「結-ゆい-」。前から楽しみにしていたナフタレンでできた靴は、
2週間前でもほとんど蒸発してしまっていた。ああいう儚い作品って良い。


って、今日はそれが目的ではなく、シュピオケだ。
名古屋シュピールシンフォニカー
東海3県の学生オケ出身者が集まって2008年発足。昨年第1回を聴いた。(ベルリオーズ!)
今回も偶然卒業生からチケットをもらって演奏会にありついた。(というか、毎度チケットかたじけない...)
ブラームスの1番、じっくり堪能できた。
普段何気なく聴いているCDとは違い、生だと聴こえ方が変わることもあってか、
演奏中いろんな発見と感激がある。
良かった。4年で卒業してしまう学生オケと違って、毎年成長が積み重なっていくから今後が楽しみだ。
懐かしい顔ぶれが頑張っているのも見られるし。
来年はマーラーだそうだ。働きながらよくやれるものだと感心する。