これ↓,なんだと思う?
締切間際に提出された課題プリントが作る地層の厚さ.
ったく,4か月も期間があって,
何故に今頃全ての課題を出すのか?
この傾向は年々強くなってきているが,
今年最悪.
こんないい加減な学び方をしていて,
教員になる資格,あるんかね.
と,怒る前に,
我々教員は自身に問わねばならない.
そもそも,彼らに大学で学ぶ意義を
見出させているのか?と.
新入生達は
大学での学びに希望を持って入って来る.
そのことは初年次導入教育を担当してみて
ひしひしと感じる.
確かに彼らは学びたいと思っている.
が,1年も経たぬうちにその気概が
削がれていくように思えてならない.
2年の後期にはすっかり疲れ果てている.
こんなことは,数年前まではなかった.
何が変わった?入学してくる学生の層?
否,と思う.
曲りなりにも数学が好きだと思って入学して来る学生を,
すっかり数学嫌いにして卒業させてしまう,数学を単なる暗記科目に堕落させてしまう,
そのメカニズムについて,そろそろ我々内容学スタッフは真剣に考えねばなるまい.
我々のしていることが,学生の学びを侵害していないか?
すなわち彼らの学びにおける自己原因性を奪ってはいないだろうか?
教育学部における我々内容学スタッフの存在意義は,
彼ら学生に真の意味で数学を好きになってもらう,
その一点にあるはずだから.
- 作者: エドワード・L.デシ,リチャードフラスト,桜井茂男
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